畠山咲菜さん(中学生の部第1位)第10回東京国際ピアノコンクール入賞者インタビュー

畠山咲菜さん(中学生の部第1位)第10回東京国際ピアノコンクール入賞者インタビュー

第10回東京国際ピアノコンクール入賞者インタビュー

畠山咲菜 中学生の部 第1位

S.ラフマニノフ/楽興の時 Op.16より 第4番、第5番

4歳よりピアノを始める。第3回東京国際ピアノコンクール小学生部門第1位 第20回ショパン国際ピアノコンクールinASIA小学校3.4年生の部アジア大会金賞 第30回日本クラシック音楽コンクール小学校高学年の部全国大会第3位(最高位) 第27回鎌倉市小・中・高学生音楽コンクール中学校の部第1位 第23回日本演奏家コンクール中学校の部第1位 第9回桐朋学園全国ジュニア音楽コンクール中学生部門第1位 第24回大阪国際音楽コンクールピアノ部門Age-J 第3位 2023年11月東京フィルハーモニー交響楽団と共演 これまでに奥村たまき氏、新井博江氏に師事。

本選演奏動画

Q.入賞されたお気持ちを聞かせてください。

――本選ではあまり自分の満足する演奏が出来なかったので、結果を知ったときはとても驚きました。このような結果を頂けたことに感謝しています。ウィーン公演へ向けてまた頑張ります。

Q.本選での選曲について、選曲理由、作品の聴きどころについてお聞かせください。

――本選で演奏したラフマニノフの楽興の時は私の好きな曲のひとつです。期間を置いて弾くたびに見えるものが変わってきて、そんなところも楽しみながら練習しています。
この曲の魅力は、ラフマニノフが持つ壮大さと誇り高さ、そして全体に漂う哀愁です。ふっと現れる優しいメロディやまるで嵐のような激しさ、悲痛な叫びの部分など、さまざまな表情が織り交ぜられています。
楽興の時は6曲で構成されており、今回は4番と5番を演奏しましたが、いつか6曲全て演奏したいです。

Q.練習以外に音楽と向き合うためにしていることがあれば教えてください。

――弦楽四重奏曲やオペラを聴くことです。
また、読書は音楽のために、というより昔からずっと好きで、どんなにピアノが大変な時でも必ず本は読むようにしています。先生も、シェイクスピアやゲーテなどの外国文学をたくさん読むようにと常々仰るので、意識して読んでいるところです。良い息抜きにもなっています。

Q.今後の意気込みをお聞かせください。

――これからも真摯に音楽と向き合い、音の種類や表現の幅を広げていきたいです。