【ギャラリー】2019年3月16日(土)ソプラノとピアノが紡ぐサルスエラとハムレット

【ギャラリー】2019年3月16日(土)ソプラノとピアノが紡ぐサルスエラとハムレット

2019年3月16日(土)に日暮里サニーホールコンサートサロンで
ソプラノとピアノが紡ぐサルスエラとハムレットが開催されました。

藤田 真有
Mayu Fujita ソプラノ

沖縄県立芸術大学を経て鹿児島国際大学専攻科声楽コース卒業。渡欧しドイツ、オーストリア、イタリアを中心に研鑽を積む。オーストリア国立グラーツ芸術大学大学院修士課程声楽科を優秀な成績で修了。ヨーロッパにてマスターコースを始めとして数多くの音楽家に指導を受ける。在学中に、グラーツ歌劇場にて公演に参加するなど舞台経験を積む。東京国際芸術協会新人演奏会新人演奏会奨励賞、万里の長城杯国際音楽コンクール声楽部門第一位受賞。オーストリア大使館等、国際的に重要な場面でも演奏を務めている。コンサート歌手として、全国で意欲的なプログラムに挑むリサイタルを数々手がけている。藤原歌劇団・日本オペラ協会正団会員。アルテリーベ東京演奏家。

田邉 安紀恵
Akie Tanabe ピアノ

京都市立京都堀川音楽高校ピアノ専攻、愛知県立芸術大学音楽学部音楽学科器楽専修ピアノコース、国立音楽大学大学院修士課程音楽研究科伴奏コース修了。日本音楽コンクール全国大会入選、万里の長城杯国際音楽コンクール優秀伴奏者賞、第2回k室内楽コンクール第2位受賞。第3回プレゾラーナ国際夏期音楽講習会にて、ソプラノ岡崎智恵子氏のマスタークラス公式伴奏を務める。これまでに芝崎美恵、田辺緑、佐藤俊、ラルフ・ナットケンパー、安井耕一、三木香代各氏に師事。ラフィ・ペザリアン、マウリツィオ・カルネッリ、若林顯、ノーマン・シェトラー、の特別レッスン受講。高槻音楽家協会会員。

ルーナ:スペインから来たの

バルビエリ:パロマの歌 (ラバピエスの理髪師)

チャピ:私に愛される人を思うとき (ゼベダイの娘)

リスト:スペイン狂詩曲 [ピアノソロ]

ベルリオーズ:オフェーリアの死

シュトラウス:オフェーリアの3つの歌曲

トマ:オフェーリアの狂乱の場 (ハムレット)

 

以下は当日配布しましたプログラムより、藤田 真有さん、田邉 安紀恵さんからお客様に向けてのメッセージを以下抜粋
スペインのサルスエラの舞台映像を観ていた際、そこで踊っている男性陣の衣装がどう見ても沖縄のエイサーそのものだった。触れてみるとなぜだか親近感の湧く音楽、それがスペイン音楽なのだなと感じた。胸を張り、自信のある笑みを浮かべ、音楽に身を委ねれば次第に楽しくなってくる。そんな力がある世界観だ。舞踊においても数多くの題材があるだけに、演奏しながら奏者も内心踊り出さずにはいられない。
“To be, or not to be, that ist the question”という文句であまりにも有名なシェイクスピアの戯曲「ハムレット」は、遡ること400年以上前に書かれた作品だ。亡くなった父王の仇をとるべく、自ら狂気の沙汰を演じ続け、復讐をしていく中で仇以外の様々な人を失い、最終的には死んでしまうハムレット。恋人のオフェーリア(オフィーリアとも言うが、ここではオフェーリアとする)をも間接的に死へと追いやってしまう。オフェーリアは、狂ったハムレットに尼寺へ行けと冷酷になじられ、父も殺され、徐々に正気を失っていき小川で亡くなる。そのシーンを描いた絵画作品も存在する。
声楽曲では、オフェーリアの立場になって書かれた曲がたくさん存在する中で、今日演奏するのはその中のほんの一部。簡単に悲劇だとも形容できないこの感情を、私たちなりに身に落とし込むことができれば幸いだ。