【インタビュー】2022年6月18日(土)Saxophone Quartet Concert

【インタビュー】2022年6月18日(土)Saxophone Quartet Concert

2022年6月18日(土)に日暮里サニーホール・コンサートサロンでSaxophone Quartet Concertを開催いたします。リサイタルに向けて彦坂僚太さん、宮楠菜穂さん、河田史菜さん、磯野桃子さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。

インタビュー

今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。

彦坂僚太さん:たくさんの人が楽しんでいただける演奏をお届けいたします!

宮楠菜穂さん:音楽には様々なジャンルがありますが、〝クラシック〟と聞くと少し堅いイメー ジがあると思います。全然そういう事もなく、手放しでも自由な感性で楽しめるのがクラシック音楽だと思います。また、そういった分野の壁を超えていけるのはサクソフォンという楽器の魅力だと私は感じています。
今回は皆様にとってのクラシック音楽の楽しみ方をアップデートできるよう、サクソフォンという楽器を通してお伝え出来ればと思います。

河田史菜さん:サックスカルテットの魅力をみなさんに知ってもらう

磯野桃子さん:「サックスを吹いています」と周りの人に話すと多くの方から「ああ!ジャズの!」 というようなお返事をいただきます。
クラシックのサックスを学び、楽しんできた身としてはこんなに悔しいことってないんです(笑)(もちろんジャズも大好きです)
普段クラシック音楽をあまり聴かない方や、サックスのことをよく知らない方でも「サックスってこんなことが出来るんだ!」「サックスでクラシックの曲を演奏するとこんな響きになるんだ!」など今回の演奏会を通して「サックスで奏でるクラシックの魅力」を知っていただけたら嬉しいです。

演奏する曲の聴き所などを教えてください。

彦坂僚太さん:4種類のサクソフォーンだけでいろいろな音楽を作り出すので、それぞれの違いを感じ取っていただければ幸いです。

宮楠菜穂さん:サクソフォン四重奏の魅力は、なんといってもその響きだと思います。
物理的距離は取らないといけなくても、お客様と音楽とのディスタンスはゼロ距離!サクソフォン四重奏の豊かな響きを肌で感じながら、一緒に素敵な時間を過ごすことが出来たら嬉しいです。

河田史菜さん:クラシック音楽をサックスカルテットで演奏するとどうなるのか、、、

磯野桃子さん:サックスのために書かれた曲だけではなく、オーケストラの曲をサックス4本バージョンにアレンジした曲なども演奏するので、サックス4本からどんな他の楽器の音が聴こえてくるかを楽しみながら聴いていただきたいです。

あなたにとって音楽とは何ですか。

彦坂僚太さん:言葉、ですね。同じ曲を違う2人がそれぞれ演奏しても決して同じ演奏にはなりません。国によっても地域によっても言葉の価値観とニュアンスは変わります。
クラシック音楽に限らず、音楽というものは時間を使った作品と僕は考えています。自然をテーマにした曲から、人情劇をテーマにした作品などたくさんございます。それをいろんな楽器、いろんな人で演奏するところにルールはございません。
実は演奏会の楽しみ方はいろいろありまして、もしこのような演奏が初めての方は「音を聞いて、自分がどういう感情が湧いてくるか」をいろいろ確認してみるのもとてもおもしろいかもしれません。
長くなってしまいましたが、僕にとっての音楽とはこのような考えです!

宮楠菜穂さん:私にとって音楽とは…一言では表しきれません。あえてカッコよく言うと、この世に生まれた意味を肯定してくれるもの、のように感じます。色んな波に揉まれる人生の中で、音楽だけは何があっても寄り添ってくれる存在(もちろん、そこと向き合う時間は苦しいときもありますが…!)です。
ドン底のときにこそ音楽に救われる時があるので、生きるためになくてはならないものだなと思っています。

河田史菜さん:人と人を結びつけるもの

磯野桃子さん:感情表現の方法の1つだと思っています。例えば恋愛の曲だったり悲しみに明け暮れる曲、怒りを表す曲など作曲家の感情が楽譜に書かれている時があります。
その他にも歌う声色や楽器から出てくる音色をよくよく聞いてみると「この人は今機嫌が悪いのかな?」「こっちの人は楽しそうに演奏しているな」など、音でその人の状態がわかる時もあります。
あとは吹奏楽部などで、顧問の先生に「もっと楽しそうに演奏して!」と言われても、本当に楽しくなければ楽しそうに演奏するのってとっても難しかったり…(笑)
私自身、言葉で表現するのが不器用な方なので、長年自分を表現する方法の一つとして無意識のうちに音楽の力を借りているのかもしれません(笑)
今回の演奏会では、このブログを見てもわかるように4人とも違った音楽の感じ方があるので、その4人が合わさった時にどのような「音楽」が生まれるのかを楽しんでいただきたいと思います。

演奏会情報

2022年6月18日(土)Saxophone Quartet Concert
会場:日暮里サニーホール・コンサートサロン
時間:19:30開演(19:00開場)
料金:全席自由 2,500円

出演者

彦坂 僚太
Ryota Hikosaka(サクソフォーン)

1995年生まれ。上野学園大学音楽部音楽科演奏家コース卒業。第23回千葉県吹奏楽個人コンクール金賞、一位ヤマハ賞、理事長賞受賞。上野学園大学・同短期大学部第七回ウィンド・アンサンブル定期演奏会においてソリストとして出演。サクソフォーンを故新井靖志、彦坂眞一郎、松原孝政、長澤範和の各氏に師事。

宮楠 菜穂
Nao Miyagusu(サクソフォーン)

和歌山県出身。昭和音楽大学音楽芸術表現学科演奏家Iコース卒業。これまでに福田亨、松原孝政、神保佳祐の各氏に師事。第37回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール第3位入賞等。在学中は令和3年度第4回推薦演奏会、卒業演奏会に出演。芸劇オーケストラ・アカデミー・フォー・ウインド第8期生。

河田 史菜
Fumina Kawata(サクソフォーン)

岡山県倉敷市出身。おかやま山陽高等学校普通科音楽コース、上野学園大学演奏家コース卒業。卒業演奏会出演。第24回ヤマハ管楽器新人演奏会木管楽器部門に出
演。現在は関東中心に個人レッスンやミュージックバーでの生演奏等幅広く活動している。これまでにサクソフォーンを彦坂眞一郎、松原孝政、長澤範和の各氏に師事。

磯野 桃子
Momoko Isono(サクソフォーン)

上野学園大学短期大学部、同大学器楽コース卒業。上野学園大学短期大学部卒業演奏会、同大学卒業演奏会へ出演。日本サクソフォーン協会主催第17回新人演奏会、第78回東京国際芸術協会新人演奏会へ出演。現在は演奏活動の他音楽教室講師として活動中。サクソフォーンを大貫比佐志、彦坂眞一郎、松原孝政、長澤範和各氏に師事。

曲目

G.F.ヘンデル:「水上の音楽」より 第2組曲 ニ長調 “アラ・ホーンパイプ”

J.フランセ:小四重奏曲

高橋宏樹:アルルのサックス展覧会

石川亮太:ふるさと幻想曲

和仁将平:トゥー・ザ・スカイ ~サクソフォン四重奏のための

G.ビゼー:カルメン幻想曲