【インタビュー】2022年7月2日(土)豊田泰子&伊藤順子デュオ・リサイタル

【インタビュー】2022年7月2日(土)豊田泰子&伊藤順子デュオ・リサイタル

2022年7月2日(土)に日暮里サニーホール・コンサートサロンで豊田泰子&伊藤順子デュオ・リサイタルを開催いたします。リサイタルに向けて豊田泰子さん、伊藤順子さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。

インタビュー

今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。

豊田泰子さん:1時間という限られた時間の中ですが、1曲1曲を大切に、上手い下手ではなく心に届く演奏をしたいと思います。

伊藤順子さん:ヴァイオリンの豊田泰子さんは、桐朋学園芸術短期大学の社会人学生として共に学んだお仲間です。今回パートナーとして私を選んでくださったことに喜びを、そして学生時代からずっとお世話になっている諸先生方に感謝をもって演奏したいと思います。

演奏する曲の聴き所などを教えてください。

豊田泰子さん:オーストリアのシューベルト、ロシアのチャイコフスキー、チェコのスメタナときて、最後にウクライナ出身のシマノフスキ・・・それぞれの作曲家の雰囲気をしっかりと味わえるプログラムになっていると思います。
2曲目に演奏するメロディはウクライナのブライロヴォにある別荘で完成された作品です。チャイコフスキーが「懐かしい土地」だと感じ音にのせた甘く優しいメロディ、そして激動する時代に合わせるように作風を変えていったシマノフスキの激しくも甘美で切ないソナタ、特にこの2曲で何かを伝えられることができたら、と思います。

伊藤順子さん:今回最後に演奏する「ヴァイオリンソナタニ長調Op.9」を作曲したカロル・シマノフスキはウクライナ・キエフ県の出身です。彼は貴族の家に生まれながらも、当時の社会情勢のために祖国を離れ、国外を活動拠点としていました。
そのことは、こうしている今も戦禍に直面し理不尽を強いられているウクライナやロシアのアーティスト達と重なる部分があり、とても複雑な思いに駆られます。
彼の生き方を一つでも多く汲み取って、音楽で「彼の思い」を表現できたら、と思っています。

あなたにとって音楽とは何ですか。

豊田泰子さん:エネルギー源

伊藤順子さん:言葉にするのはとても難しいのですが、楽しさや嬉しさを沢山叶えてくれる特別な手段のような気がします。本番の前には「練習」や「緊張」という不安や苦しみもありますが、ステージが終わった途端それをパッと忘れてしまうのが不思議です。

演奏会情報

2022年7月2日(土)豊田泰子&伊藤順子デュオ・リサイタル
会場:日暮里サニーホール・コンサートサロン
時間:15:30開演(15:00開場)
料金:全席自由 2,500円

出演者

豊田泰子
Yasuko Toyoda ヴァイオリン

桐朋学園芸術短期大学芸術科卒業、専攻科・研究科修了。第81回TIAA全日本クラシック音楽コンサートにて優秀賞、第23回日本演奏家コンクール弦楽器部門一般Bの部にて特別賞受賞。これまでにヴァイオリンを松村一郎、奥田雅代、野口千代光の各氏に、ヴィオラを市坪俊彦氏に師事。桐朋学園芸術短期大学演奏員。

伊藤順子
Junko Ito ピアノ

桐朋学園芸術短期大学芸術科音楽専攻卒業。同大学専攻科修了。卒業演奏会等に選抜出演。在学中にプラハ音楽院・リスト音楽院にてマスタークラス受講。ヤマハ音楽教室講師を経て、全日本ピアノ指導者協会正会員。同埼玉県支部及び杉並支部運営役員。日本音楽療法学会認定音楽療法士。ピアノを蓼沼恵美子、室内楽を蓼沼恵美子、荻野千里、野口千代光の各氏に師事。

曲目

シューベルト :ヴァイオリンソナタ 第1番 ニ長調 D.384 作品137

チャイコフスキー:『懐かしい土地の想い出』作品42より、3.メロディ

スメタナ:『わが故郷より』

シマノフスキ:ヴァイオリンソナタ ニ短調 作品9