【インタビュー】2023年9月16日(土)松田健テノールリサイタル

【インタビュー】2023年9月16日(土)松田健テノールリサイタル

2023年9月16日(土)に日暮里サニーホール・コンサートサロンで松田健テノールリサイタルを開催いたします。リサイタルに向けて松田健さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。

インタビュー

今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。

今回はこの様なご機会を頂き誠にありがとうございます。
私ごとですが、2019年にイタリアに留学をし、コロナもあり2020年に帰国しました。
それからはコロナ禍の影響で本番の機会が激減し、イタリアで勉強してきた成果を発揮する場もなかなかない時期が続きました。
今は少しずつ本番も増え始め、今回のこのコンサートでは研鑽を積んできた歌を皆様にお届けできるよう、精一杯努めます。
支えていただいた全ての皆様、新しくお会いする皆様に感謝の気持ちをこめて歌います。
会場で皆様にお会いできるのを心待ちにしております。

演奏する曲の聴き所などを教えてください。

今回、プログラム案を沢山悩み、考え、初めてのソロリサイタルということで、松田健の自己紹介というテーマで、思い出深い曲をプログラムに選ばせて頂きました。
前半は歌曲、後半はオペラというプログラムになっております。
前半の歌曲では、学んできたイタリア歌曲と、海外にでて、改めて感じた日本の良さをお伝えする日本歌曲となっております。
どの曲も思い出深い曲ですが、日本歌曲の「ちびつぐみ」は学生の時に沢山練習し、とても好きになった曲です。楽しげで、語り口調に近い曲ですのでご注目下さい。

後半はオペラの素敵な曲をぎゅっと詰め込みました。
今回、ピアニストの伊藤さんにお願いをし「リゴレットパラフレーズ」を弾いていただきます。
この曲はリストが、オペラ「リゴレット」のフレーズをモチーフとし、ピアノの為に作曲したもので、皆様によりオペラの素敵な部分を楽しんでいただけるのではないでしょうか。
歌では、ラ・ボエーム「冷たき手を」のとても素敵なメロディーに加え、テノールの聞きどころでもあるHi C(とても高い音)に挑戦しますので、是非そこにもご注目下さい。

あなたにとって音楽とは何ですか。

苦手で、楽しくて、辛くて、大好きで、人と繋がれる、なんとも言い難いものです。
もともと歌う事が苦手だったのですが、オペラを初めて聴いて、人間の生の声の凄さにはまってしまいました。それ以降は音楽で落ち込み、音楽に助けられ、音楽で人とつながる事ができました。
音楽は、性別、国籍、考え、趣味など関係なく全ての人とその時を共有できるコミュニケーションだと私は感じております。
辛い事があっても、その一瞬で全てが報われる。
これだから音楽はやめられません。
そんな一瞬を皆様と共有出来るように頑張ります。

演奏会情報

2023年9月16日(土)松田健テノールリサイタル
会場:日暮里サニーホール・コンサートサロン
時間:14:00開演(13:30開場)
料金: 全席自由 2,500円

出演者

松田健
Ken Matsuda テノール

昭和音楽大学声楽科卒業。日本オペラ振興会オペラ歌手育成部を修了。イタリア・ボローニャへ留学し研鑽を積む。これまで「オテッロ」ロドリーゴ、「リタ」ベッペ、「愛の妙薬」ネモリーノ、「ナブッコ」アブダッロ役などでオペラに出演。松浦健、廣田美穂、W.マッテウッツィ、大槻孝志の各氏に師事。藤原歌劇団準団員。

伊藤那実
Nami Ito ピアノ

昭和音楽大学ピアノ演奏家コース卒業。ピアノを川染雅嗣、室内楽を石橋衣里、本尾かおる、伴奏法を浅野菜生子、北村晶子の各氏に師事。現在昭和音楽大学伴奏研究員(オペラ・声楽)、関東を中心とした8団体の合唱団の伴奏者を務める傍ら、アンサンブルピアニストとして活動し、多様な音楽の普及に努めている。

曲目

S.ドナウディ:限りなく優雅な絵姿

P.チマーラ:郷愁

平井孝三郎:ちびつぐみ

團伊玖磨:ひぐらし

F.P.トスティ:暁は光から

G.プッチーニ:オペラ「西部の娘」より《やがて来る自由の日》

F.リスト:リゴレットパラフレーズ

G.ヴェルディ:オペラ「リゴレット」より《女心の歌》

G.プッチーニ:オペラ「ラ・ボエーム」より《冷たき手を》

G.ビゼー:オペラ「カルメン」より《花の歌》