【インタビュー】2023年12月23日(土)飯泉琴都・角芽吹・本谷七海トリオリサイタル~ソプラノ、フルート、ピアノによるアンサンブル~

【インタビュー】2023年12月23日(土)飯泉琴都・角芽吹・本谷七海トリオリサイタル~ソプラノ、フルート、ピアノによるアンサンブル~

2023年12月23日(土)に【東京・日暮里サニーホールコンサートサロン】で【飯泉琴都・角芽吹・本谷七海トリオリサイタル~ソプラノ、フルート、ピアノによるアンサンブル~】を開催いたします。リサイタルに向けて飯泉琴都さん、角芽吹さん、本谷七海さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。

インタビュー

今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。

飯泉琴都さん:私はこれまで、声楽同士でのアンサンブルを行う事が多く、楽器と共演する機会になかなかめぐり逢う事ができませんでした。いつか楽器とアンサンブルをしてみたいとずっと願っていた中、フルートの角さん、ピアノの本谷さんと出会いました。大学も専攻も異なる3人ですが、そのような仲間と共演してみたいと思い、今回開催に至りました。長年望んでいた自分の願いが、この演奏会で実現できる事に、大変嬉しく思っています。その感謝の気持ちを込めて、私たち3人にしかできない素敵な音楽空間を創り上げたいと思います。私たちの演奏を聴いてくださる多くの皆様へ、笑顔と元気を届けられたら幸いです。

角芽吹さん:この度は素敵なご縁に恵まれ、演奏会ができますことを大変嬉しく思っております。歌唱とフルートとピアノの響きはとても美しいものです。お客様と共有する瞬間が大変待ち遠しいです。

本谷七海さん:この度は、素敵なご縁に恵まれて、演奏会を開催させて頂けますことを大変光栄に存じます。歌唱、フルート、ピアノのトリオという構成は、日常生活で中々聴講する機会が少ないものです。私たち 3 人の音楽が、少しでも皆様の癒しとなり、笑顔や元気を届けることが出来れば幸いです。心を込めて演奏させて頂きます。

演奏する曲の聴き所などを教えてください。

飯泉琴都さん:今回私がソロで演奏させて頂くドイツリート『少年とみつばち』は、ヴォルフの歌曲の中で最も好きな作品です。小さな女の子に恋する少年とみつばちが会話をする場面が描かれています。少年とみつばちの会話を表現している、ドイツリートならではの繊細なメロディー表現に、ぜひ耳を傾けてみてください。

角芽吹さん:後半の Gaubert, Delibes, Benedict による楽曲はあまり知られていないのが勿体無いほどの名曲です。楽曲の魅力を余すことなくお伝えできればと思います。

本谷七海さん:ピアノのソロでは、ショパンの舟歌を演奏させて頂きます。舟歌(バルカローレ)とは、ヴェネツィアのゴンドラの船頭が歌う歌のことで、本来は 8 分の 6 拍子なのですが、ショパンは 8 分の 12 拍子にし、旋律線をより長く流暢なものにしています。その結果、雄大な波に乗る舟の様子が現されています。この曲は、ショパンが 37 歳の頃にジョルジュサンドと破局を迎え、病気も進行し、かなり絶望的な心境だった中で作曲された曲です。ショパンはこの曲について、「二人以上の前では弾いてはなりません」と語ったと伝えられています。ショパンは、舟の上でサンドと二人だけの恋人の世界を音楽にし描き表したかったのでしょうか。そんなショパンの想いを馳せて、聴衆の方々に私なりの音楽をお伝え出来ればと思います。

あなたにとって音楽とは何ですか。

飯泉琴都さん:私にとって音楽とは、自分を育ててくれた偉大なる存在です。私は幼少の頃から音楽に関わる事が当たり前の環境で育ち、生活をしてきました。
これからもずっと音楽と向き合い、共生していきたいです。

角芽吹さん:言葉にすることができません。それゆえ音楽に向かっています。私にとっての音楽が何か、音楽で伝われば幸いです。ぜひ聴きにいらしてください。

本谷七海さん:私にとって音楽とは、「言葉」そのものです。
世界共通言語と同様、例え言葉が通じなくても、音楽を通し世界中の方々と触れ合い、知り合うことが出来ます。クラシック音楽に限らず、偉大な作曲家たちが沢山の素晴らしい音楽を今世に残して下さいました。その想いを後世に繋ぎ伝えていくものだと私は考えています。

演奏会情報

2023年12月23日(土)飯泉琴都・角芽吹・本谷七海トリオリサイタル~ソプラノ、フルート、ピアノによるアンサンブル~
会場:東京・日暮里サニーホールコンサートサロン
時間:16:30開演(16:00開場)
料金: 全席自由 2,500円

出演者

飯泉琴都
Koto Iizumi ソプラノ

武蔵野音楽大学音楽学部演奏学科声楽コース卒業。同大学院音楽研究科修士課程声楽専攻修了。2018年海外音楽大学マスタークラス派遣オーディションに合格。ウィーン国立音楽大学に派遣留学。第84回TIAA全日本クラシック音楽コンサート奨励賞受賞。現在武蔵野音楽大学研修員ならびに、二期会オペラ研修所第68期本科研修生。

角芽吹
Mebuki Sumi フルート

9歳よりフルートを始める。東京藝術大学音楽
学部器楽科フルート専攻卒業後、フリーフルート奏者・指導者として活動中。第4回刈谷国際音楽コンクールフルート部門一般の部準グランプリ(最高位)及び聴衆賞を受賞。19回日本フルートコンヴェンション福岡2019コンクールアンサンブル・アワード部門第1位受賞。

本谷七海
Nanami Motoya ピアノ

上野学園大学音楽学部音楽学科演奏家コー
スピアノ専門、同大学音楽専攻科卒業。令和5
年度東京音楽大学修士課程鍵盤楽器研究領域修了。第37回、38回エターナルピアノコンクール中高生の部第1位。第74回福山音楽コンクールディプロマ入賞。石橋メモリアルホール主催ランチタイムコンサートに出演。

曲目

シューベルト:アヴェマリア

ハイドン:オラトリオ《天地創造》より “今や野は爽やかな緑をさしいだして”

中田喜直:金子みすゞ詩による童謡歌曲集『ほしとたんぽぽ』より “わたしとことりとすずと”

ヴォルフ:少年とみつばち

J.シュトラウス:オペラ《こうもり》より“私の侯爵様”

村松崇継:earth

ショパン:ノクターン第 3 番 ロ長調 作品 9-3

ゴーベール:異教の夕べ

ドリーブ:ロシニョール(夜鳴きうぐいす)

ベネディクト:ミソサザイ