三浦理愛さん(ミュージカル部門高校1・2年生の部第1位)第4回東京国際管弦声楽コンクール入賞者インタビュー

三浦理愛さん(ミュージカル部門高校1・2年生の部第1位)第4回東京国際管弦声楽コンクール入賞者インタビュー

第4回東京国際管弦声楽コンクール入賞者インタビュー

三浦理愛 ミュージカル部門高校1・2年生の部 第1位

J.ヴァルク/「この森で、天使はバスを降りた」より 光を照らして〜Shine On Me〜(パーシー役/日本語)

Q.ご入賞された今のお気持ち・感想を聞かせてください。

――思うように歌えず手応えもなかったので、まさか自分が1位だなんて想像もしていませんでした。結果が出た時は信じられなくて、家族と一緒に何度も何度も見返してしまいました。翌日に結果メールが来てやっと本当に1位なんだと実感しました(笑)驚きと喜びが混ざり合って、今はただ純粋に嬉しい気持ちでいっぱいです。

Q.本選での選曲について、選曲理由、作品の聴きどころについてお聞かせください。

――この作品に出会ったときから「いつか必ず歌いたい」という想いがずっと心の中にあり、念願叶って今回挑戦することにしました。歌う上で最も難しかったのは、主人公パーシーの複雑な心情をどう表現するかという点です。彼女は義父からの虐待に耐えきれず、衝動的に彼を殺してしまうという深い罪を抱えています。その過ちをずっと悔やみ続けながらも、曲中で「どうか今こんな私でも生きてていいって信じさせて」と歌うように、わずかな光や救いを求め、希望へと一歩ずつ向かっていく姿が描かれます。自責と後悔に押しつぶされそうになりながらも、少しずつ未来を信じようとするパーシーの脆さと強さ、その感情の揺れを、言葉だけでなく声の表情や息づかいで伝えられるように心を込めて歌いました。

Q.今後の意気込みをお聞かせください。

――今回の受賞は本当に大きな励みになりましたが、まだまだ表現の幅も技術も伸ばせると感じています。これからは一曲一曲により深く向き合い、役の心情や音楽の魅力を自分の声で確実に伝えられるよう、基礎力の向上にも一層取り組んでいきたいです。今回得た経験を糧に、聴いてくださる方の心に届くような歌を目指して、これからも挑戦を続けていきます。