全日本ジュニアクラシック音楽コンクール

46th
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第37回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール審査員所感Message from judges

東京国際芸術協会会長、東邦音楽大学特任教授太田幸子先生から総評をお寄せいただきました。今後コンクールにご応募を予定していらっしゃる親御様、御本人、また生徒の参加を予定していらっしゃる先生方への貴重なメッセージとなっております。

総 評

第37回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール全国大会が9月29日、多くの先生方のご協力の下、全日程を無事終了致しました。今回も1,000人以上のご参加を頂き、関係者を代表致しまして、厚く御礼申し上げます。 この時季はいつも台風の襲来が有り、今年も15号の被害にあわれた皆様に心より御見舞申し上げます。

今回私は高校1年生・3年生の部を担当致しました。1年生の部に於いて、1・2位該当者無しの結果は本当に残念です。十分弾きこなせる選曲を心掛けて下さい。又、将来期待出来る方がいらした事を特記しておきたいと思います。

3年生の部は1人欠席で16名が参加。大変レベルの高い演奏が多く、2年間の差を痛感致しました。偉大な作曲家をしっかり研究し、情熱とパワー、豊かな音楽性で、圧倒的な強さを発揮された方がいらっしゃいました。この部門は将来ピアニストを目指している方々が多いと思われます。グローバル化の中では、タレント的な要素(容姿・会話力)も必要であり、自分の個性として良く表現された演奏が評価されるでしょう。

個人レッスンは不可欠ですが、アンサンブル、コンチェルト等の合わせ物が非常に大事になります。響き合うハーモニーを作り出し、相手との呼吸、精鋭な聴力を養う事が必要になります。

近年に大学に於いて、セメスター制度導入で、前期・後期それぞれ15回の授業、レッスン確保が必要です。それにあわせ試験の準備としてコンクール出場される方が多数いらっしゃる事でしょう。東京国際芸術協会は各種コンクールの他に、コンチェルト、演奏会等多数主催しておりますので、目的に合わせて選択される事をお薦め致します。

次回も皆様のご健闘をお祈り申し上げます。コンクール開催にあたりご尽力頂きました先生方、スタッフの皆様に心より御礼申し上げます。

一般社団法人東京国際芸術協会 会長
東邦音楽大学 特任教授
太田 幸子