全日本ジュニアクラシック音楽コンクール

47th
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第46回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール審査員所感Message from judges

東京国際芸術協会会長、東邦音楽大学特任教授太田幸子先生から総評をお寄せいただきました。今後コンクールにご応募を予定していらっしゃる親御様、御本人、また生徒の参加を予定していらっしゃる先生方への貴重なメッセージとなっております。

総 評

今年は元日より能登地方に強い地震が発生、被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。

今大会はあまり天候に恵まれませんでしたが、全体的に欠席者も少なく、皆様の情熱が感じられました。

第46回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール全国大会が4月3日をもって全日程が無事終了致しました。
今大会の申込み総数は1,900件程のエントリーで、昨年に比較して40人程の減少でした。
第46回の特徴は、規定の変更として全国大会のみ、規定演奏分数に達した時点でベルを鳴らし演奏を中止していただいたことです(採点には影響ありません)。今回のコンクールにおいて、曲目の記載事項も、おおむね出来ておりました。

私は中学3年生の部を審査させて頂き、17名の方が出演されました。中学生高学年になると、体格も立派で、スター性も身に付け、又曲も大曲が並んでおります。全体的に皆様よく練習され、準備が出来ており、レベルの高さを感じました。

上位入賞者は第1位1名、第2位1名、第3位1名、第4位2名、第5位2名の内訳です。
中学生の時代に音楽用語をしっかり頭にいれているか?楽語の意味をしっかり考え、表現出来ているか?冒頭に書かれている速度記号はこの曲の演奏にふさわしいテンポで弾かれているか?と自分に問いながら奏する事は大事であります。

音楽とは、自分の心に深く感じとるものです。フレーズの流れが極端でなく、又細かいリズム(付点のリズム等)でも全ての音がクリアーに響き、十分な歌心で、呼吸し間を持って表現につながる演奏を目指して更なる研鑽をつんで下さい。自分の音楽として演奏された方もありましたが、その反面、形は出来上がっていても内容が浅い方もありました。

今から専門的に取り組んでいらっしゃる皆様は必ず人に感動を与える演奏が身に付くと確心しながら聴かせて頂きました。次回も皆様のご検討をお祈り申し上げます。

コンクール開催にあたり、ご尽力頂きました関係各位の皆様に心より厚く御礼申し上げます。

一般社団法人東京国際芸術協会 会長
東邦音楽大学 特任教授
太田 幸子