第49回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール総評Message from judges
東京国際芸術協会会長、東邦音楽大学特任教授太田幸子先生から総評をお寄せいただきました。今後コンクールにご応募を予定していらっしゃる親御様、御本人、また生徒の参加を予定していらっしゃる先生方への貴重なメッセージとなっております。
総 評
温暖化の中、特に厳しい暑さの中、第49回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール全国大会が9月28日にて、全日程を無事終了致しました。
今大会の特徴としまして、宮崎県にて初めて予選・本選を開催致しました。回を重ねて多くの皆様のご参加をお待ち致しております。
申込み総数としては1,550件超のお申込みをいただきました。一年前の夏の大会と比較して130件程多くなりました。
今回私はピアノ部門キッズの部と、小学6年生の部を聴かせて頂きました。キッズの部は13名の出席でした。入賞者は審査員賞3名、奨励賞6名、入選4名でした。最近のキッズの皆様は、小さい体から音楽を表現しようとする力が身について来ています。明るく、元気に、楽しさを感じて弾いて下さる事が一番ですが、ピアノ(弱音)の歌い方も加わるとピアノの世界がより広がります。
小学6年生の部は22名出席、2名の方が欠席でした。上位入賞者は第1位1名、第2位1名、第3位2名、第4位3名、第5位2名でした。小学6年生になると、先ず体格が立派になり、音量等充分ホールに響いておりました。選曲も多様性に富んできます。先ず、作曲家をよく知り、研究する事が必要になります。伝記を読み、母国の音楽、音楽性、環境を知る事が大事です。
皆様よく準備されコンクールに臨んでいられました。特に後半の方々は、小学生とは思えない、構成力のある素晴らしい演奏が印象的でした。
現在、ポーランドにおいて開催されております、ショパンコンクールに、第49回全日本ジュニアクラシック音楽コンクールの中から、近いうちに出場される方が出られることを願っております。
次回も皆様のご健闘をお祈り申し上げます。コンクールの開催にあたり、ご尽力頂きました関係各位の皆様に心より厚く御礼申し上げます。
一般社団法人東京国際芸術協会 会長
東邦音楽大学 特任教授
太田 幸子