第30回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール参加者の声Voice of participants
全日本ジュニアクラシック音楽コンクールで入賞された方よりメッセージをお寄せいただきました。※一部を抜粋して掲載しています。
ピアノ部門 小学生高学年の部 第1位 堀内龍星さん
ピアノを始めたきっかけと、コンクールに参加しようと思ったきっかけは何ですか?
――赤ちゃんのころから通っていたリトミック教室でピアノも教えていたので、2歳半ぐらいのときに僕がどうしてもやりたいといって習い始めたらしいですが、自分ではよく覚えていません。コンクールを受けようと思ったのは、入賞するとサントリーホールで受賞者コンサートに出演できるからです。小さいころから舞台でピアノを弾くのが大好きだったので、サントリーホールでも弾いてみたいと思ってました。今回は3回目の入賞で、初めて1位をいただいたので、これまで以上に気持ちのいい演奏ができそうで楽しみです。いつかはサントリーホールの大ホールでも弾きたいです。
コンクール当日の思い出をお聞かせ下さい。
――コンクール本番はいつもすごく緊張します。でも、その緊張の中でも練習してきたことがすべて出せるように、聴いてくださる人の心に届くようにと思いながら演奏をするようにしています。全日本ジュニアクラシック音楽コンクールでは、毎回審査員の先生方の講評がいただけるので、今の自分の演奏ではどんな点が足りないのかというのが具体的に書かれていてとても参考になります。もちろんお褒めの言葉もたくさん書いていただいて、それはとてもうれしいです。また、点数も公開されるので、どれくらいの評価をいただいているのかもわかり、励みになります。
今後の目標はなんですか?
――今後の目標は、これからさらにたくさん練習と勉強して、将来は国際コンクールで優勝したいです。そして世界中のいろんなところでコンサートを開いて、たくさんの人に僕のピアノを聴いてもらうのが夢です。悲しんでいる人がいたら、音楽で悲しみを癒せるような、人の心に届く音楽を作り出せる人になりたいです。
あなたにとって音楽とはなんですか?
――僕にとって音楽は、文章や言葉では伝えにくい自分の気持ちを、一番うまく表せるものです。だから、僕にとってはなくてはならないものです。
ピアノ部門 中校生の部 第1位 萩野瑠菜さん
音楽を始めたきっかけと、このコンクールに参加しようと思ったきっかけを教えて下さい。
――幼い頃から音楽に合わせてダンスを踊ったり歌ったりする事が大好きだったので、音楽教室へ1歳から通い始めました。全日本ジュニアクラシック音楽コンクールは、自由曲で受けられることや時期的にも自分の目標感を持つのに良いだろうと、師事している先生からすすめてくださり、初めて出場致しました。
コンクール当日の思い出をお聞かせ下さい。
――練習で出来ていても、本番で自分の目指す音楽を演奏するのは難しい…と悩んでいた頃、このコンクールに出会いました。様々なホールでの響きや色々なタッチのピアノに対応しながら演奏することは難しく感じましたが、自分にとって大変勉強になりました。演奏する時は、上半身が力まないように重心を下へ持っていく事と、テンポ感を乱さず、とにかく自分が出す音色を聴くように留意しています。
将来、どのような音楽家になりたいですか?
――いつまでも自分の音楽の世界観を追求し続け、そして自分の想いの込もった音楽や作曲家の訴えを、聴いて下さる方々へ演じ届けられるピアニストになりたいです。
弦楽器部門 中学生の部 第1位 吉田みのりさん
音楽を始めたきっかけと、コンクールに参加しようと思ったきっかけを教えて下さい。
――私は四歳から音楽教室に通い、そこのデモンストレーションでヴァイオリンに触れたのが、五歳よりこの楽器を始めるきっかけになりました。このコンクールを受けたいと思った理由の一つは、入賞するとサントリーホールブルーローズで演奏させていただけるということです。また、審査員の方々のコメントをいただけるのは、これからも日々勉強を続けていく自分にとって大変ありがたいことと感謝しています。
今後の目標はなんですか?
――私はいつも、自分も聴いて下さる方々も、真に“楽しめる”演奏ができる音楽家になりたいと思っています。その為にはたくさんの努力や心の強さが必要です。この春より桐朋女子高等学校音楽科に入学します。大勢の同志と共にお互い学びあい、毎日の勉強やあらゆる体験を自分の糧としていきたいです。
あなたにとって音楽とはなんですか?
――私にとって音楽とは、生きているということの証だと思います。それは、言葉では言い表せないような気持ちまでも表現することのできる素晴らしい芸術だからです。また、自分が体験したことの一つ一つが演奏に生かされます。そのような音楽を、多くの方々に伝え、分かち合い、共感することにより、生きるエネルギーが導き出されると信じています。
声楽部門 高校生の部 第1位 川合真桜子さん
このコンクールに参加しようと思ったきっかけを教えて下さい。
――このコンクールを受けようと思ったきっかけは、高校の先輩が出場されていたからです。また、高校生にはたくさんの人の前で歌うことや、人に審査してもらう機会が中々ありません。加えて、全国の声楽を学んでいる高校生がどのような曲を学んでいるのか知ることができません。もっと同じ高校生の歌を聴いてみたい、自分の音楽に対して客観的な意見やアドバイスが欲しいと思い、このコンクールを受けました。
コンクールを受けての感想をお聞かせ下さい。
――今回のコンクールは3回目の出場でしたが、今までで一番楽しく歌うことができました。高校生としてコンクールに出場できるのはこれが最後だったので、満足のできる演奏ができ、本当に良かったです。本番ギリギリまで伴奏者の方とお喋りしながらリラックスできたことが、本番の成功に繋がったのだと思います。
今後の目標はなんですか?
――今後の目標は、まず大学で専門的なことをしっかりと学び、理解を深め技術を高めたいと思います。そして将来は日本にクラシック音楽をもっともっと広めたいです。特にオペラ!!日本において日本人によるオペラが、誰でも気軽に見られるような環境を作っていきたいと思っています!
声楽部門 大学生の部 第1位 小川栞奈さん
まずは第1位入賞の率直な感想をお聞かせ下さい。
――今回のコンクールでこのような名誉ある賞をいただき大変嬉しく思います。声楽を始めて11年、いくつかのコンクールを受けて参りましたが優勝という最高位を頂いたことが初めてでしたので、この日は私にとって特別な日となりました。
コンクール当日の思い出をお聞かせ下さい。
――全国大会当日は、喉の不調に見舞われ最高のコンディションで挑めなかったことが心残りですが、それでも出来ることはしよう!とひとつひとつ丁寧に演奏いたしました。
普段歌われる際に気をつけていることはなんですか?
――自分が普段演奏する時に気を付けていることは、どんなに緊張していても自分が表現したいことを聴いてくださる方々にひたすら伝えようとすれば、自然とそのことに集中できるので、頭が真っ白になってしまうことも、手や身体が震えることもなく落ち着いて歌えることができます。身体が楽器の私達は体調管理をしっかりとすること、さらにはどんな身体、また精神の状態でも80%以上の実力で歌うための努力をすることが必要であると思っています。そのために、常日頃から自分自身の身体という楽器と向き合い、自分に一番合う体調管理の仕方を見つけて、何か本番に向けて心身共に健康で歌えるようにすることができるよう、私も勉強中です。
今後、どのような音楽家になりたいですか?
――大学を卒業してプロを目指すにあたり、自己満足な演奏や恥ずかしい演奏を決してしないよう、安定した安心感をもった歌手になりたいと思います。そして、この経験を基にさらに世界でのコンクールにも挑戦してみたいと考えています。
あなたにとって音楽とはなんですか?
――音楽とは、我が人生!音楽が私の人生を実り多く豊かにしてくれました。そんな音楽に感謝して、これからも歌っていきます。