全日本ジュニアクラシック音楽コンクール

47th
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第37回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール参加者の声Voice of participants

全日本ジュニアクラシック音楽コンクールで入賞された方よりメッセージをお寄せいただきました。※一部を抜粋して掲載しています。

ピアノ部門 大学生の部 第1位 青木駿太さん

音楽を始めたきっかけ、コンクールに参加しようと思ったきっかけを教えてください。
――母が元々クラシックが大好きで、生まれた時から家の中にクラシックが流れている環境にありました。一流の生の音楽を聴くために、とにかくたくさんのコンサートに連れて行ってくれました。その中でラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を初めて聴いた時、これを絶対に弾いてみたいと本格的にピアノを始めました。このコンクールを受けようと思ったのは、自由曲で予選・本選の会場もたくさんあり選択肢が多いので参加しやすいからです。また審査員の先生方の講評は、とても丁寧で分かりやすくとても勉強になりますし、的確なアドバイスは全国大会での演奏の参考にもなり大変感謝しています。

演奏するときに気をつけていることはありますか。
――コンクール当日はいつもとても緊張します。緊張に支配されると、どんどんテンポは速くなり今までしたことのないミスをしたり、力むことで音色のコントロールもできなくなってしまいます。私は本番の舞台裏では、この力みをなくすために軽いストレッチをして呼吸を整えます。あとは練習を積み重ねた自分を信じて、聴いて下さる方とは「一期一会」だと思い、自分の音楽や表現で何か一つでも感じて頂けるよう思いを込めて演奏しようといつも心掛けています。

今後の目標を教えてください。
――今後は海外留学を視野にさらにレパートリーを増やし、アンサンブルやコンチェルトにも積極的に取り組みたいと思います。 私の師匠のように、年齢を重ねても音楽に対して真摯に向き合い、一線で活躍し続ける演奏家になるのが目標です。

声楽部門 大学生の部 第1位 笹田遥香

音楽を始めたきっかけは何ですか。
――小学生の時に音楽の授業で教えていただいていた先生の歌声に憧れ、その先生の歌を真似したいという好奇心から段々と歌を歌っていくようになりました。中高時代は私の通っていた学校がカトリックだったので、朝に聖歌を歌っていて、常に歌や音楽が近くにありました。

コンクールの感想、コンクール当日の思い出、演奏するときに気をつけていることを教えてください。
――大学生になってからはじめてのコンクールだったので、自分の実力がどこまで通じるのだろうという不安がずっとありました。予選から全国大会にいくにつれて、歌の完成度や技術の高い方達が集まるので、私も負けていられないなと思いながら練習に励んでいました。
演奏の時に気をつけている事は、本番中のミスは気にしないことです。いつも練習でミスしてしまうとすごく気にしてしまう性格なので、本番ではポジティブになろうと心がけています。もしミスしても自分に『終わり良ければすべて良し』と言い聞かせ、最後はバシッと決まるように意識をしています。

これからコンクールを受ける人に一言お願いします。
――私の師事してくださっている先生がよく「本番はレッスン100回分の価値がある」とおっしゃっているのですが、今回のコンクールを経験してようやく自分でもその価値を理解することができたと思いました。
いろんなホールで自分の演奏ができ、しかも聴いている人がいるというのは普段の練習では経験することのできないことだと思います。人前で自分の持っている全ての技術を出し切ったと感じられた時はものすごい成長を感じられると思います。

ピアノ部門 高校3年生の部 第1位 佐藤和泉さん

音楽を始めたきっかけは何ですか。
――最初は数多くある習い事のひとつとしてピアノを始めました。音符が読めるようになったり、短い曲を演奏できるようになったりとできることが増えるたびにとても嬉しくて、どんどんピアノが好きになっていったのを覚えています。

コンクールの感想をお聞かせ下さい。
――今回のコンクールでは予選、本選、全国大会全てのステージで気持ち良く演奏することができたと思います。私は本番でとても緊張するタイプで、今回のコンクールでも当日は演奏直前まで不安でいっぱいでしたが、いざステージに上がると不思議と気持ちが落ち着いて、とてもリラックスして演奏することができました。また課題曲がないので、当日は同学年の方が演奏される様々なジャンルの曲を聴くことができ、今まであまり馴染みのなかった曲にも今度挑戦してみたいと思えて、とても勉強になりました。

演奏するときに気をつけていることはありますか。
――ホール全体に美しく音楽を響かせられるように気をつけています。旋律を弾き飛ばさずに1音1音意識して全ての音を大切に奏でられるように心がけています。またやはり自分自身が楽しんで演奏すること、曲のもつ世界観を聞いてくださる方に伝えられるようにすることも大切だと考えています。

これからコンクールを受ける皆様に一言お願いします。
――コンクールに挑戦するには、もちろんたくさんの準備が必要だし大変なことも多いですが、コンクールの舞台を通して、自分に足りないところやその改善方法を学ぶことができるし、何よりステージで良い演奏を聴いてくださった方に届けられた時の達成感は何物にも代えがたいものだと思います。

今後の目標を教えてください。
――今後はまずより多くの時代・ジャンルの曲を勉強し、レパートリーを増やしていきたいと思います。また、様々なことに挑戦して、たくさんの経験をして知識を増やし、より素敵な音楽を奏でられるようにしたいと思っています。

あなたにとって音楽とは何ですか?
――私にとって音楽とは、常にそばにあって、なくてはならないものです。毎日音楽を勉強して音楽のことを考えて、時には大変だなと思うこともあるけれど、それでも絶対に音楽からは離れたくないし、一生をかけて音楽を学んでいきたいと思います。

ピアノ部門 中学生の部 第1位 草地葉音さん

音楽を始めたきっかけ、コンクールを受けようと思ったきっかけは何ですか。
――私が3歳の時、母がリスト作曲の「ため息」を弾いているのを聴いて何て素敵な曲なんだろうと思い、私もこれを弾いてみたいと思ってピアノを習い始めました。このコンクールを受けようと思ったきっかけは、今練習をしている曲をきちんと完成させたいと思い、自由曲で受けられるコンクールを探していたことです。

コンクールの感想、コンクール当日の思い出、演奏するときに気をつけていることを教えてください。
――他のコンクールも受けましたが、緊張し過ぎて思うように自分の演奏できないことも多かったのですが、今回の全国大会では緊張をコントロールすることができ、自分の演奏を楽しむことができました。ホールによって残響が違うので、自分の音をよく聴いて、ペダルをコントロールすることに気をつけました。

これまでのレッスンの思い出、楽しかったこと、嬉しかったこと、大変だったことを教えてください。
――数年前、先生がコンサートで演奏されたチャイコフスキーのピアノ協奏曲のホール練習に声をかけていただき、先生の演奏を特別な空間で聴き、そこで先生の留学仲間の先生達の前で弾かせていただいたことが特別な思い出に残っています。
思うように弾けない箇所は1日100回練習してみましょう、と先生にご指導していただいていますが、何日かかっても弾けず、結局何千回も弾いたことが大変な思い出です。でも思うように弾けた時の嬉しさは何にも代え難いものです。
そして昨年、学校の球技大会で耳にボールが直撃し、耳が聞こえ辛くなったことや、全身の震えの病気で入院し、来日されていた海外の先生のレッスンが受けられなかった事や部活の本番に出られなかった事がとても辛い思い出です。でも、両親をはじめピアノの先生、部活の顧問の先生そして同級生に暖かく励ましていただき、助けていただいたことが何よりの救いでした。

これからコンクールを受ける人に一言お願いします。
――周りの人の演奏に惑わされず、また勝負を気にせず、自分の今できる精一杯の演奏を楽しんでほしいです。また、演奏ごとに手に届く目標を決めて、それを達成できるようにすると毎回演奏を楽しむことができると思います。

今後の目標、どんな音楽家になりたいかを教えてください。
――小さな目標は、幼い頃から憧れているラフマニノフのピアノ協奏曲第2番と3番を弾くことです。大きな目標は、世界で活躍できるピアニストになることです。また、病気と戦っている人達に少しでもホッとしたり、辛い時間を忘れさせてあげることができるような演奏家になりたいです。

あなたにとって音楽とは何ですか?
――辛い時、悲しい時、嬉しい時、楽しい時、いつも私の側には音楽があります。音楽は私にとって切っても切り離せないものです。これからの人生もずっと音楽と仲良しでいたいです。

ピアノ部門 小学生高学年の部 第1位 名村愛子さん

音楽を始めたきっかけは何ですか。
――母がピアノの先生でした。4才から始めましたが、一週間経って練習がイヤで「どうして毎日弾かなきゃいけないの?」と聞いたら「弾くから弾くの。はい弾いて」と言われ今日にいたっています。

コンクールの感想、コンクール当日の思い出、演奏するときに気をつけていることを教えてください。
――今回第1位をいただいた事は今でも信じられません。当日は自分でも上手な人がたくさんいるんだな・・・と思って聴いていました。本番で気を付けていることはステージでは一回しか弾かせてもらえないので、その一回を楽しく音楽が広がっていけるよう演奏することを心がけています。

これまでのレッスンの思い出、楽しかったこと、嬉しかったこと、大変だったことを教えてください。
――ピアノは暗譜して弾けるようになるまでが大変な楽器だと思います。その間をどれくらい我慢して練習出来るかが鍵だと思います。弾きあがった曲は確実に自分の心の中に思い出の曲として刻まれ、それが嬉しいです。

これからコンクールを受ける人に一言お願いします。
――出来ないところを出来るようにする。部分練習を何回と決めてする・・・そういった練習も大事ですが、それはすべて自分の音楽につながっていくことです。目の前にあることは地道で辛い事もありますが「自分だけの音楽」をつくって最終的には音楽を楽しめるような努力をして頂けたらと思います。

あなたにとって音楽とは何ですか?
――基本的に練習は嫌ですが、頭ではわかっていて辛い時にいやしてくれるものだと思います。私はまだ精神的にも幼いですが、もう少し大人になったら嫌な練習を乗り越えた更なるピアノの楽しみをつかめると信じてそれまで頑張りたいと思います。

作曲ソロ/室内楽部門 小学生高学年の部 第1位 佐々木莉更さん

音楽を始めたきっかけ、コンクールに参加しようと思ったきっかけを教えてください。
――祖父はハーモニカ奏者、母はピアノ、兄も楽しそうにピアノを習っていたので、自然に音楽に憧れるようになりました。3歳から音楽教室に通い始め、4歳からピアノ、5歳からバイオリン、6歳から作曲を、全て私が「やりたい!」と何ヶ月も言い続け、始めました。コンクールは、先生に勧められて参加しました。作曲部門があるコンクールは少ないので、とても貴重な機会だと思いました。

演奏するときに気を付けていることを教えてください。
――先生には、作曲するときは作曲家。曲が完成したら、演奏家として新たに曲と向き合うことを教えていただきました。曲をもう一度分析して、工夫した音や表現が聴いてくださる方々に伝わるよう、1つ1つの音やフレーズを説明するように、丁寧な演奏を心がけています。

これからコンクールを受ける人に一言をお願いします。
――このコンクールは、点数が公開されることと、講評がいただけることで、自分なりの目標を持つことができる点が魅力だと思います。私は、作曲ソロ部門と作曲室内楽部門の2部門に参加しました。どちらも1位をいただきましたが、点数は室内楽部門のほうが高く、同じ1位でも完成度が違うことが分かりました。講評には、良かった点や課題などが丁寧に書かれていて、これからもっとがんばりたいと、明るい気持ちになりました。

将来どのような音楽家になりたいですか?
――将来の夢は、ピアノも弾ける作曲家か、作曲もできるピアニストになることです。聴いてくださる人が楽しくなるような、音楽でみんなを笑顔にできるような音楽家になりたいです。

あなたにとって音楽とは何ですか?
――ピアノの練習をしていると、ピアノとお話をしているように感じられる時があります。そのお話が弾んでくると、演奏も楽しくなります。私にとって音楽とは、人を楽しませてくれる魔法のようなものです。

ピアノ部門 小学生中学年の部 第1位 佐谷葵さん

音楽を始めたきっかけは何ですか。
――「大人になってからも、ずっと音楽を楽しめますように」と父と母の勧めで、ピアノを習い始めたのは4歳の時です。ピアノ以外にも、鍵盤ハーモニカやリコーダー、鉄琴やエレクトーンなど、どんな楽器もいろんな音が楽しくて演奏するのが大好きです。

コンクールを受けようと思ったきっかけは何ですか。
――全国規模のコンクールで参加者も多く、同年代の方々の演奏を聴くと勉強にもなるからです。「次はこの曲が弾いてみたい!」という次の目標が見つけられるのも、コンクールの楽しみの一つです。

コンクールの感想、コンクール当日の思い出を教えてください。
――全国大会の当日練習は、最後まで思うように弾けないまま終わってしまいました。焦りと不安があって、会場についてからも落ち着きませんでした。先生と母から、「落ち着いて、最後まであきらめずに、自分の演奏が出来るように」と励まされたのを覚えています。本番はちょっとミスをしてしまいましたが、最後まで私らしい演奏が出来たと思います。

演奏する時に気をつけていることを教えてください。
――曲のテンポやイメージを確認してから、最初の1音から最後の1音まで集中して演奏するようにしています。また、舞台マナーも気をつけるように心がけています。普段から、歩き方やお辞儀も練習しています。

これまでのレッスンの思い出、楽しかったこと、嬉しかったこと、大変だったことを教えてください。
――先生のレッスンは、いつも楽しくて笑ってばかりです。私が弾けなくても、優しく丁寧に教えて下さいます。私は国語が苦手なので、曲の表現やイメージの話になると、なかなか言葉ではピンと来なくて苦労します。時には悔しくて泣いてしまうことも。そんな時も、先生が写真を見せてくれたり、絵を描いてくれたりして、私が理解するまで一緒に考えて下さります。

これからコンクールを受ける人に一言お願いします。
――本番演奏を終えた時の達成感は最高です!それまでの練習は大変ですが、練習しただけ自信がつきます。最後まであきらめずに、自分らしい演奏が出来るように、私も頑張ります。

今後の目標、どんな音楽家になりたいかを教えてください。
――コンチェルトやオーケストラと共演してみたいです。私は、言葉で自分の考えや思いを伝えることが苦手ですが、ピアノを演奏する時は、堂々と表現することが出来ます。音楽の楽しみを伝えることが出来るような演奏を心がけていきたいと思います。

あなたにとって音楽とは何ですか?
――「ピアノに触れない日はない」と言ってもいいくらい、毎日ピアノを弾いています。ピアノは日常であり、身近な存在です。勉強が忙しくなってきますが、毎日の練習を怠らずに、これからも音楽を楽しんでいきたいです。

弦楽器部門 小学生中学年の部 第1位 宮森茜さん

音楽を始めたきっかけは何ですか。
――4歳の頃、モーツァルトのアイネクライネナハトムジークを聞いて、初めてヴァイオリンという楽器に出会い、それをきっかけに自分でも弾いてみたいと思ったからです。

演奏するときに気をつけていることを教えてください。
――笑顔で楽しく弾くように気を付けています。

これまでのレッスンの思い出を教えてください。
――コンクールの直前のレッスンで、コンクールの曲を音を間違えてしまいあせっていたところ、先生は「楽しく弾いてごらん」と言ってくれた一言が私を落ち着かせてくれ、自信をもってコンクールに臨むことができました。

これからコンクールを受ける人に一言お願いします。
――順位など気にせず、とにかく舞台を楽しんで弾いてください。

今後の目標、どんな音楽家になりたいかを教えてください。
――みんなが認める、才能あふれるヴァイオリニストになりたいです。

あなたにとって音楽とは何ですか?
――自由に自分の思った通りに表現できるので、私にとって音楽とは、文字通り「音を楽しむこと」だと思います。

弦楽器部門 小学生の部 第1位 西野沙良さん

コンクールを受けようと思ったきっかけは何ですか。
――まだヴァイオリンを始めたばかりの頃、このコンクールで同じくらいの年齢の子が演奏しているのを見てとても感動しました。それから、舞台で演奏することに憧れて挑戦してみたいと思いました。

コンクールの感想、演奏する時に気をつけていることを教えてください。
――みなさんの演奏にとても刺激を受けて、私も今まで練習してきた中で1番の演奏が出来るようにがんばろうと思いました。本番では、心の中で物語をイメージしながら気持ちを込めて、ひとつひとつの音を丁寧に演奏するように心がけました。

これまでのレッスンの思い出、楽しかったこと、嬉しかったこと、大変だったことを教えてください。
――毎日練習していると、次々に気づきが出てきます。小さなところまでこだわって練習を続けていくことはとても大変でしたが、目標をもって1つの曲に真剣に取り組むと、大切な事をたくさん発見できました。イメージしていたように弾けた時には、飛びはねるくらい嬉しかったです。

あなたにとって音楽とは何ですか?
――私は歌を歌うことも他の楽器も大好きです。ヴァイオリンは、弾き方やその時の気持ちによって音色が変わるので楽しいなと思います。この気持ちを大切に、大人になってもずっと音楽を楽しんでいきたいです。そして、いろいろな曲を表現できるようになりたいです。