【インタビュー】2020年2月16日(日)大塲なつきフルートリサイタルVol.2~フランスから日本へ、新たな旅路~

【インタビュー】2020年2月16日(日)大塲なつきフルートリサイタルVol.2~フランスから日本へ、新たな旅路~

2020年2月16日(日)に日暮里サニーホールコンサートサロンで大塲なつきフルートリサイタルVol.2~フランスから日本へ、新たな旅路~を開催いたします。リサイタルに向けて大塲なつきさんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。

インタビュー

今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。

まずはこの度、この様な素晴らしい機会に恵まれたことを感謝申し上げます。2017年夏に開催した第1回リサイタルに続き、約2年半ぶりの東京公演です。2013年までを日本、2018年までをフランスで音楽を学び、両国の文化の橋渡しとなるとともに、ご来場くださった方々にフランスと日本、そして近現代の音楽作品の魅力を知るきっかけになれたら嬉しく思います。

演奏される曲の聴き所などを教えてください。

フランス音楽の伝統的な系譜の作曲家であるダマーズ・カプレ・ヴィドールに加え、現代音楽シーンにとって重要な作曲家の一人であるカンポとその弟子である山本哲也氏の作品を演奏することにより、「伝統」と「今」という観点でプログラミングをしました。カンポの「スチーミー・パンク」は、私のフルートの師であるキム・ミヒ氏によって初演され、短い作品の中に、まるで蒸気を出しながら動き出す機械のような描写が特徴的です。そして今回、新たな挑戦として委嘱作品を依頼しました。山本哲也氏は先述のカンポ氏の弟子でもあり、昨年のイル・ド・フランス国立管弦楽団音楽作曲コンクールで優勝するなど、既に国内外で活躍している作曲家です。そんな彼の作品を演奏するのが今から楽しみです。

あなたにとって音楽とは何ですか。

「道」であり「信念」です。そして、言葉にならない、けれど確かにあるものを表すための「ことば」だと考えています。留学中、共通言語としての音楽の機能は素晴らしく、国籍・年齢・環境・文化・思考などを超えて、目に見えないけれど確かに存在する美しさや説得力を探した体験は、私の一生の宝物です。聴いて下さるみなさまに少しでも楽しんでいただけるよう、誠心誠意演奏したいと思います。

演奏会情報

2020年2月16日(日)大塲なつきフルートリサイタルVol.2~フランスから日本へ、新たな旅路~
会場:日暮里サニーホールコンサートサロン
時間:13:30開演(13:00開場)
料金:全席自由 2,500円

出演者

大塲 なつき
Natsuki Oba
フルート

青山学院高等部卒業後、東京音楽大学フルート科及び音楽学 課程修了。2013年に渡仏し、パリ・エコールノルマル音楽院にて高等演奏家課程満場一致合格。国立イッシー=レ=ムリノー音楽院DEM課程を飛び級にて卒業。2018年より活動拠点を日本へ移し、指導、演奏活動ともに積極的に行っている。

中安 義雄
Yoshio Nakayasu
ピアノ

浜松学芸高校芸術科音楽課程、国立音楽大学音楽文化デザイン学科創作専修を経て渡仏。パリ・スコラカントルムにてエクリチュールを専攻し、ディプロムを審査員満場一致のトレビアンで取得。パリ国立高等音楽院にてエクリチュール科高等課程のディプロムを取得。また、スコラカントルムにて伴奏法を学び、演奏活動も行う。

曲目

ジャン=ミシェル・ダマーズ:演奏会用ソナタ

アンドレ・カプレ:夢と小さなワルツ

レジス・カンポ:スチーミー・パンク

山本哲也:委嘱作品

シャルル=マリー・ヴィドール:組曲 Op.34