【インタビュー】2021年2月14日（日）和田太郎ピアノリサイタル

2021年2月14日（日）に東京・日暮里サニーホールコンサートサロンで和田太郎ピアノリサイタルを開催いたします。リサイタルに向けて和田太郎さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。

インタビュー

今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。

まだまだ不安定な情勢が続く中、「やりたいと思ったことは、そのときにやっておかないと後悔する」のではないかと思いが強くなり、このたびリサイタルを開かせていただくことになりました。ソロリサイタルは、私にとって初めての経験となります。大好きな作品、いつか弾きたいと思っていた作品だけを集めたので、楽しみながら練習しています。作品の魅力をお届けできるよう、準備していきます。

演奏する曲の聴き所などを教えてください

20世紀に活躍したドビュッシーとアルベニスによる作品でヨーロッパを巡ったのち、リストとブラームスの作品で19世紀音楽の境地に迫るという狙いで、プログラムを構成しました。
ドビュッシーの《前奏曲集第1巻》からは、有名な《亜麻色の髪の乙女》を含めた4曲を抜粋して演奏します。それぞれの作品は短いながらも、多彩な音色をお楽しみいただきたく思います。
アルベニスの《イベリア》は、私が最も好きなピアノ作品のひとつです。中でも今回演奏する《エル・アルバイシン》は、ドビュッシーが《イベリア》の中でも特に傑作であると評した作品で、哀愁漂う旋律が印象的です。
リストの《巡礼の年第2年》は、終曲の《ダンテを読んで》が特に有名ですが、第1曲の《婚礼》は非常に美しく、また劇的な展開を持つ作品です。リストならではのエモーショナルな和声進行を感じていただけると幸いです。
最後に演奏するブラームスの《4つの小品》は、まさに晩年のブラームスが境地に達した作品といえるでしょう。21歳を迎える自分がどこまで近づくことができるかわかりませんが、いまの自分だけが出すことのできる答えを皆様にお届けしたく思います。