【インタビュー】2024年4月14日(日)日和佐守ピアノリサイタル~シューベルト 4つの即興曲作品90~

【インタビュー】2024年4月14日(日)日和佐守ピアノリサイタル~シューベルト 4つの即興曲作品90~

2024年4月14日(日)に東京・日暮里サニーホールコンサートサロンで日和佐守ピアノリサイタル~シューベルト 4つの即興曲作品90~を開催いたします。リサイタルに向けて日和佐守さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。

インタビュー

今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。

この度はリサイタルを開催させて頂けることになりまして、大変嬉しく思います。良い演奏になる様に、ベストを尽くしたいと思います。

演奏する曲の聴き所などを教えてください。

この度演奏させて頂きます、ベートーヴェンのピアノソナタ第8番《悲愴》の第2楽章は、冒頭のテーマの音楽が深い安らぎの様に感じられて魅力的です。冒頭のテーマとなる音楽は繰り返し表れるのですが、その間に流れる短調の旋律も美しく、素晴らしいと思います。

 シューベルトの4つの即興曲D899 作品90は4曲それぞれに特徴があります。第1番は冒頭のテーマとなる旋律が、少しずつ形を変えたり、調を変えたりしながら進んでいきます。曲の中間部にて、もがく様に激しくなった後に16分音符にのせて静かにテーマの旋律が流れていくところが素敵なところだと思います。

 第2番はテーマの音楽が音階の下行と上行を繰り返して流れていく美しい響きの音楽です。中間部は大きく曲調が変わり、力強く、それでもどこか悲しげな音楽が流れていきます。テーマの小川の流れの様な清らかな響きが素敵なところだと思います。また曲の最後に力強い和音で締め括られるところが印象的で素晴らしいと思います。

 第3番は歌曲の様な旋律をもった曲です。曲の冒頭から流れる旋律は優しく美しい響きをもっています。曲の中間部では対照的に悲しげな陰をもった音楽が流れていきます。シューベルトのメロディーが柔らかな和音、ざわめく様な6連符と共に優しく響く素晴らしい曲だと思います。

 第4番は曲の冒頭に分散和音が左手の和音の上で下行しながら流れていきます。この冒頭部分の美しくも儚げな響きが印象的です。その後、温かなメロディーが左手の内声部から生まれてきます。曲の中間部、トリオは情熱を秘めた歌の様な曲調になります。心の底から湧き上がる様な響きをもったトリオは迫るものがあり、素晴らしいと思います。

あなたにとって音楽とは何ですか。

音楽はこれまでに私が曲がりなりにも続けてきたもので、いつも心を満たしてくれるものです。音楽を通してたくさんの人との出会いにも恵まれました。これまでに私のことを支え助けてくださった両親や先生方、皆さまに感謝をして、これからも精進してきたいと思います。

演奏会情報

2024年4月14日(日)日和佐守ピアノリサイタル~シューベルト 4つの即興曲作品90~
会場:東京・日暮里サニーホールコンサートサロン
時間:14:00開演(13:30開場)
料金: 全席自由 2,500円

出演者

日和佐守
Mamoru Hiwasa,ピアノ

6歳の頃からピアノを習う。東京音楽大学大学院修了。これまでにピアノを梅田敦子、青木なつ江、一戸智之、御邊典一の各氏に師事。これからも良い音楽を皆さまに届けることが出来る様に努力していきたいと思います。

曲目

J.S.バッハ=グノー:アヴェ・マリア

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 作品13 《悲愴》より 第2楽章

シューベルト:4つの即興曲 D899作品90の第1番 ハ短調

4つの即興曲 D899作品90の第2番 変ホ長調

4つの即興曲 D899 作品90の第3番 変ト長調

4つの即興曲 D899 作品90の第4番 変イ長調