【インタビュー】2022年4月9日(土)森和樹サクソフォーンリサイタル~ソナタを聴く~

【インタビュー】2022年4月9日(土)森和樹サクソフォーンリサイタル~ソナタを聴く~

2022年4月9日(土)に日暮里サニーホール・コンサートサロンで森和樹サクソフォーンリサイタル~ソナタを聴く~を開催いたします。リサイタルに向けて森和樹さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。

インタビュー

今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。

大学を卒業してから早いもので2年経ちました。このような状況下ですので、自分でホールを取り演奏会を開催するのも、色々な条件があり難しいところがあります。そのような中でも今回お声がけいただき、リサイタルを開催出来ることは 私の演奏家としての原動力となり、嬉しい限りです。感謝申し上げます。
今回のリサイタルのテーマは「ソナタ」です。16世紀半ば頃から発達したこの形式は、その後発展していったクラシック音楽の基盤ともなり、音楽を専門的に学ぶ者にとって避けては通れない基礎のようなものです。
私が高校、大学、ディプロマとどのようなことを学び、今後どのように発展していくか。その第一歩として皆様に見ていただけたら嬉しいです。

演奏する曲の聴き所などを教えてください。

先程も述べましたが、今回は様々な時代、国、楽器のソナタを集めました。ソナタ形式が確立したバロック、古典派時代のC.P.E.バッハ、ロマン派時代に生まれ、オペラの巨匠とも言われたドニゼッティ、ドビュッシーの影響によりフラン ス音楽が大きく発展した20世紀に生まれ、その時代のパリの景色を残したパスカ ル、現代音楽を含む多くの楽曲を研究し、独自の書法を生み出したデニゾフ、調 性と非調性、西洋音楽とアメリカ音楽を組み合わせ、多様な音楽が楽しめるオル ブライト。
その時代、その国でのソナタはどのようなものだったのか。この作曲家達はオリジナリティをどのようにソナタに組み込んだのか。楽しみながら聴いていただけたらと思います。

あなたにとって音楽とは何ですか。

私にとって音楽とは物語を伝えることです。お母さんが子供に絵本を読み聞かせたり、神話や伝説を誰かに語り継ぐように、音楽も時代と共に人々が繋いでいくものです。物語を語り伝える噺家がいるように、音楽の世界を演じ、多くの人に 語り継ぐために私たち音楽家がいるのです。

演奏会情報

2022年4月9日(土)森和樹サクソフォーンリサイタル~ソナタを聴く~
会場:日暮里サニーホール・コンサートサロン
時間:19:30開演(19:00開場)
料金:全席自由 2,500円

出演者

森和樹
Kazuki Mori,サクソフォーン

国立音楽大学卒業、管打楽器ソリスト・コース修了。尚美ミュージックカレッジ専門学校コンセルヴァトアールディプロマ科に進学、最短の1年でディプロマを取得。第73回東京国際芸術協会新人演奏会コンクール審査員賞。第33回市川市新人演奏家コンクール優秀賞。野口紗矢香、滝上典彦、雲井雅人、平野公崇の各氏に師事。

井口みな美
Minami Iguchi,ピアノ

国立音楽大学附属高校、国立音楽大学演奏学科鍵盤楽器専修(ピアノ)を卒業、同大学院修士課程を修了。第17回日本演奏家コンクール大学生の部第1位受賞。現代音楽ピアニスト集団「ピアノのアトリエ」所属。現在、ソロ、室内楽、器楽伴奏等を中心にフリー奏者として幅広く活動している。

曲目

C.パスカル:ソナチネ

C.P.E.バッハ:ハンブルガーソナタ ト長調

G.ドニゼッティ:オーボエソナタ ヘ長調

E.デニゾフ:クラリネットソナタ

W.オルブライト:ソナタ