【インタビュー】2025年8月24日(日)石栗陽子ピアノリサイタル

2025年8月24日(日)に東京・日暮里サニーホールコンサートサロンで「石栗陽子ピアノリサイタル」を開催いたします。リサイタルに向けて石栗 陽子さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。
インタビュー
今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。
普段の演奏会ではトークをよくするのですが、今回は50分間と時間が決まっているので、トークはごく控えめに純粋に音楽に没頭していただく時間になればと思っています。
大好きなショパンを中心に据えた、歌を愛した作曲家たちのプログラムなので、私らしい歌心を届けたいです。
演奏する曲の聴き所などを教えてください。
今回はショパンを軸に、ショパンに影響を与えたモーツァルト、リストとプログラムを組みました。ショパンはモーツァルトのオペラを好み、歌についての造形が深いです。そのため、ショパンの音楽においては「歌心」をひとつ大切にしているのですが、私もオペラが好きで学んできたので、歌に関わる曲もプログラムに散りばめています。
リストのピアノ曲に多用されている、広い音域を駆け巡る細かい装飾音の粒は、まるでコロラトゥーラ・ソプラノが歌声を転がしているみたいですよね。今回演奏する、シューベルトの歌曲のピアノ編曲である「春の信仰」と「愛の夢第3番」の一部分にも出てくるので、これかな?と探しながら聴いてみるのも面白いかもしれません。
ショパンの子守唄や舟歌では、純度が高い様な美しい世界が広がる箇所がありますので、ピアノがもつ音の綺麗さが表現できたらと思いますので、お聴きいただけたら嬉しいです。
あなたにとって音楽とは何ですか。
音楽は幼い頃から私の耳を惹きつける魅力的なものでした。落ち込んだ時、悲しみの中にいる時、いつも寄り添い、前向きな気持ちへと引っ張り上げてくれるのは音楽でした。ワクワクする気持ちや思いっきり歓声を上げたくなるのも演奏を通して沢山経験させてもらいました。
お陰様で音楽を通して沢山の仲間や、尊敬する先生方と出会えました。
これまで音楽からもらった恩恵を、私も他の人へ繋げられるように、届けられるように、そう願って音楽と向き合っています。
当日も聴きにきてくださる皆様へ、音楽の持つ素晴らしい力をお届けできたら嬉しいです。
演奏会情報
出演者

石栗陽子
Ishiguri yoko, ピアノ
東京音楽大学を経て、同大学院修了。 2019年夏季ドイツ国際マスタークラス修了。 第22回和幸ピアノコンクール第2位及び審査員特別賞受賞。 第12回ジュラ・キシュ国際ピアノコンクール入選、入賞者記念演奏会出演。 これまでにピアノを渡部律子、樋口愛、服部容子、武田真理、若林顕の各氏に師事。
曲目
シューベルト=リスト:春の信仰
ショパン:練習曲集 作品10より 第12番「革命」
リスト:愛の夢 第3番
ショパン:子守歌 作品57
ショパン:舟歌 作品60
他
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