【インタビュー】2025年8月24日(日)岩谷綺香ピアノリサイタル~ヴィルトゥオーゾの世界~

【インタビュー】2025年8月24日(日)岩谷綺香ピアノリサイタル~ヴィルトゥオーゾの世界~

2025年8月24日(日)に東京・日暮里サニーホールコンサートサロンで「岩谷綺香ピアノリサイタル~ヴィルトゥオーゾの世界~」を開催いたします。リサイタルに向けて岩谷綺香さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。

インタビュー

今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。

この度、副賞リサイタルにて、初めてのソロリサイタルを開催する運びとなりましたことをとても嬉しく思います。
4歳よりピアノをはじめ、人生の大半を音楽と共に過ごしてきました。ゲスト出演していただく恩師の門倉美香先生をはじめ、これまでにご縁があり、お世話になっている皆様に、日頃からの感謝の意を込めて、一曲一曲を大切に演奏させていただきます。
今回のリサイタルを新たなスタートとする思いですので、「私の門出」を見届けていただけたらと思います。そして、これからの音楽活動においても益々精進して参る所存です。最後に、この素敵な機会をくださった東京国際芸術協会様に、心から感謝申し上げます。

演奏する曲の聴き所などを教えてください。

フランツ・リストは「ピアノの魔術師」と呼ばれています。彼は、演奏において特に高い技術と表現力を持ち、聴衆を魅了する演奏能力から「ヴィルトゥオーゾ」という演奏の名手を表す称賛の言葉で呼ばれた、ピアニストです。超絶的な技巧のみならず、文学やソネット(イタリア語でできた14行からなる詩)、風景や建築物をもとに作曲をしたり、歌曲やオペラなどをピアノ独奏用に編曲したことでも非常に有名な音楽家です。
またリストは、現代のピアノ・リサイタルの原型を作り出したことでも知られており、プログラムを暗譜で演奏することや、バッハからショパンまで幅広いレパートリーに取り組むことなどが挙げられます。このように音楽史において様々な功績を残し、晩年には後継者の育成にも努めたリストを、私は心から尊敬しております。
19世紀に聴衆を魅了していたリスト、ヴィルトゥオーゾの世界を味わっていただけたらと思います。

あなたにとって音楽とは何ですか。

音楽とは、私の人生を切り開いてくれた、唯一無二の存在です。ピアノをきっかけとして私は導かれ、それは現在の趣味であり特技であり、仕事へとつながっています。
この質問を受けて、ピアノをやっていない自分を想像しようと試みたのですが、そのような姿は全く想像できませんでした。それくらい音楽はあって当たり前で、私の人生そのものだということがわかりました。
音楽は、私を色々な世界へ連れて行ってくれます。素敵な景色を観せてくれたり、感情に寄り添い揺さぶられたり、いつも私の心を豊かにしてくれます。世界のあちこちで争いが絶えない中、私には他者と音楽を共有できる幸せな環境があります。
今ある幸せを大切に、音楽人生を過ごしていきたいです。

演奏会情報

2025年8月24日(日)岩谷綺香ピアノリサイタル~ヴィルトゥオーゾの世界~
会場:東京・日暮里サニーホールコンサートサロン
時間:14:00開演(13:30開場)
料金: 全席自由 2,500円

出演者

岩谷綺香
Ayaka Iwaya, ピアノ

青森県弘前市出身。青森県立弘前高等学校、弘前大学教育学部生涯教育課程芸術文化専攻卒業。弘前市内の中学校勤務を経て、上京。洗足学園音楽大学大学院音楽研究科器楽専攻修了、現在、中学校教諭として教壇に立つ。第10回東京国際ピアノコンクールプロフェッショナルの部入選。現在、門倉美香氏に師事。

曲目

F.リスト:愛の夢-3つのノクターン 第3番「おお、愛しうる限り愛せ」 S.541/3 R.211 変イ長調
F.リスト:パガニーニ大練習曲集 第3曲「ラ・カンパネラ」 S.141 R.3b 嬰ト短調
F.リスト:超絶技巧練習曲
 第1番「プレリュード」 S.139/1 R.2b ハ長調
 第8番 「荒野の狩」 S.139/8 R.2b ハ短調
F.リスト:巡礼の年 第2年「イタリア」「ペトラルカのソネット 第104番」 S.161/R.10-5 A55