【インタビュー】2023年3月21日(火祝)ソプラノとテノール〜春の調べ〜

【インタビュー】2023年3月21日(火祝)ソプラノとテノール〜春の調べ〜

2023年3月21日(火祝)に日暮里サニーホール・コンサートサロンでソプラノとテノール〜春の調べ〜を開催いたします。リサイタルに向けて出演者の皆さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。

インタビュー

今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。

田村さん:コロナ禍でなかなか大きなコンサートができず、久しぶりの大舞台で楽しめたら良いなと思います!私の歌を聴きに来てくださる方の為に心を込めて歌わせていただきます。

朝倉さん:普段はコンサートやオペラで舞台に立つことが多いですが、一人で何曲も歌わせていただく機会というのは珍しいもので、緊張しています。一つ一つがとても思い入れのある曲ですので曲の魅力を余すことなく伝えられるよう心掛けたいです。

小口さん:久しぶりに声楽の方と共演させて頂ける事を嬉しく思います。

演奏する曲の聴き所などを教えてください。

田村さん:今回は「春」をテーマにし、春の曲を取り入れました。ソプラノの「春の憧れ」「春の想い」、テノールの「花」で、ぜひ春の訪れを感じていただきたいと思います。
フォーレの「ピエイエズ」は、3年前に亡くなった恩師から教わった最後の曲でした。この曲を聴く度に、恩師との思い出が甦ります。教わった当時、私は一人目の子どもを妊娠をしていて、出産後にはいつか舞台で、亡き恩師に向けてこの曲を歌いたいと考えていました。この場で歌えることを誇りに思います。亡くなった恩師の門下生で、同期の朝倉佑太さんと、今回一緒にコンサートをできることになり、嬉しく思います。
中でも、オンライン配信で人気であったオペラ「愛の妙薬」より「ララ、ララ ラレラ!」の
ソプラノのテノールのアンサンブルと、ちょっと笑える演技にご傾聴、ご注目ください♪

朝倉さん:今回とりあげる曲は美しいメロディーのものを選りすぐりました。ソプラノやテノールの歌唱力というのは曲の最後に出てくる高音を綺麗に出すことだけではなく、見せ場を効果的に演出する構成力、それに伴う表現力が必要です。そういったところを意識して単調な歌にならないように心がけて演奏してまいります。物語性があり起伏に富んだ曲も何曲かありますので二人の歌手の表現力に着目して聴いてみてください。

小口さん:ソプラノとテノール、それぞれ違う声の響きをお楽しみ頂けたらと思います。
中でも二重唱は、2人のハーモニーの美しさ、それに加えピアノとの掛け合いの部分もあり、1番の聴き所だと思います。

あなたにとって音楽とは何ですか。

田村さん:「絆」過去も現在も、未来も変わることなく、私にとっての音楽は「絆」です。私の周りの方々をこうしてつないでくれているのも「音楽」であって、こうして成り立っている私も「絆」のおかげです。
今年は二人目の出産をし、非常にハイリスクな648gの女の子を出産しました。正直、これから音楽を続けていけるのか不安な気持ちでしたが、色々な方の支援を受け、こうして舞台にまた立たせていただけることに感謝の気持ちでいっぱいです。
これからも音楽を続けていく所存です。そして音楽を通し、これから出会う方々とも絆を深めていきたいです。

朝倉さん:人生を彩るもの。

小口さん:近年、身近で悲しい出来事があり、しばらく気持ちが沈んでいましたが、音楽活動をすることで、少しずつ前を向けるようになってきました。
生涯、音楽を続けて行きたいと思います。

演奏会情報

2023年3月21日(火祝)ソプラノとテノール〜春の調べ〜
会場:日暮里サニーホール・コンサートサロン
時間:11:30開演(11:00開場)
料金: 全席自由 2,500円

出演者

田村典子
Noriko Tamura ソプラノ

尚美学園大学卒業(特待生)を経て、第3回ドレスルームアミ声楽コンクール銀賞、第3回Dolce canto音楽コンクール第4位入賞、第21回万里の長城杯国際コンクール優秀賞他、多くのコンクールで受賞。及川音楽事務所に所属。故鈴木寛一氏に師事。現在和泉純子氏、駒井ゆり子氏に師事。日本フォーレ協会会員。

朝倉佑太
Yuta Asakura テノール

尚美学園大学芸術情報学部音楽表現学科声楽コース卒。同大学院音楽表現研究科修了。二期会会員。故鈴木寛一氏に師事。現在まで宗教曲ではモーツァルト「戴冠ミサ」、ロッシーニ「スターバトマーテル」、ヴェートーベン「第九」、オペラではヴェルディ「椿姫」アルフレード、「蝶々夫人」ピンカートンその他多数の役を演じ好評を得る。

小口彩子
Saiko Koguchi ピアノ

フェリス女学院大学音楽学部楽理学科作曲専攻卒。大学卒業後、ピアノを原田英代氏に師事している。声楽や器楽の伴奏及び、後進の指導にもあたっている。自由学園幼児生活団幼稚園、ふぉるて音楽教室、La Voce各講師。東久留米市演奏家協会会員。紗亜(sah)の名で、朗読女優・小口ゆいと「金子みすゞの詩
世界」を公演。

曲目

シューベルト:春の想い / 鱒

フォーレ:「レクイエム」より ピエ・イエズ

マイヤベーア:オペラ「ディノーラ」より 影の歌 

カプア:私の太陽よ

トスティ:最後の歌

モーツァルト:オペラ「魔笛」より なんと美しい絵姿

ドニゼッティ:オペラ「愛の妙薬」より ララ、ララ ラレラ! 他