【インタビュー】2024年3月20日(水祝)伊藤万佑子&国崎祐未デュオリサイタル

【インタビュー】2024年3月20日(水祝)伊藤万佑子&国崎祐未デュオリサイタル

2024年3月20日(水祝)に東京・日暮里サニーホールコンサートサロンで伊藤万佑子&国崎祐未デュオリサイタルを開催いたします。リサイタルに向けて伊藤万佑子さん、国崎祐未さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。

インタビュー

今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。

伊藤万佑子さん:私にとって東京での初めてのリサイタルということで、大学の同期であり、学生の頃から信頼する国崎さんとぜひ一緒に演奏したい!と思い、今回デュオコンサートをすることにしました。お互いのこだわりをそれぞれのプログラムに詰め込んだようなコンサートになること間違い無しです。

国崎祐未さん:この度は大学の同級生である伊藤万佑子さんと演奏会をできますことを大変嬉しく思っております。オーボエとピアノのデュオ作品の素晴らしさを感じていただけますよう、心を込めて演奏いたします。

演奏する曲の聴き所などを教えてください。

伊藤万佑子さん:前半はピアノソロ、後半はピアノとオーボエのステージをお届けするコンサートです。ピアノソロはシューマンの「謝肉祭」をメインにプログラムを用意しました。彼は私の好きな作曲家の一人ですが、シューマン自身のこだわりと挑戦が特に詰まったこの作品は、演奏する身としても興味深い要素でいっぱいです。その楽しさをぜひ感じていただきたいです。国崎さんとあーでもないこーでもないと選び抜いた後半プログラムは、私たちらしいプログラムになったと思います。3曲とも作品の雰囲気が全く異なりますし、前半とは打って変わって目の覚めるような音が多く聴こえてくるプログラムです。移りゆく表情を楽しんでいただきたいと思っています。

国崎祐未さん:私も演奏する後半ステージでは、まるでオペラ歌曲のようなカリヴォダの「サロンのための小品」、斬新な作曲技法と新即物主義を提唱したヒンデミットの「オーボエ・ソナタ」、当時の社会への抵抗感を表現したブリテンの「テンポラル・ヴァリエーション」などと、とにかく聴きごたえのあるプログラムにしました。…というのは半分建前でして、実際はやりたい曲を詰め込んだら良い感じのプログラムになりました。ホールで演奏するのがとても楽しみです。

あなたにとって音楽とは何ですか。

伊藤万佑子さん:演奏する音楽や聴く音楽、ジャンルや場面など、ひとえに「音楽」と言っても私の側には常に様々な音楽が存在しています。そしてそれぞれの役目は違えど、音楽という実体の無いもので時代も国も育ちも違う他人と同じ感情や情景を共有させてくれる、唯一無二の存在です。私の生活に当たり前にあるだけでなく、私と他者とを繋いでくれる欠かせないものでもあります。

国崎祐未さん:両親の影響もあり生まれた時からずっと音楽を聴いていたり、幼少期からピアノを習い続けたり、今もこうして演奏活動を続けているという人生なので、音楽は生活の一部でもあり、私を形成してくれたものでもあります。リサイタルでも音楽ができる喜びを噛み締めながら、大切に演奏させていただきます。

演奏会情報

2024年3月20日(水祝)伊藤万佑子&国崎祐未デュオリサイタル
会場:東京・日暮里サニーホールコンサートサロン
時間:19:00開演(18:30開場)
料金: 全席自由 2,500円

出演者

伊藤万佑子
Mayuko Ito Piano

愛知県立明和高等学校音楽科、愛知県立芸術大学音楽学部卒業。2017年ドイツ・ハレ、ライプツィヒにてヨーロッパ国際マスタークラスに参加、ディプロマ取得。2018年、ポーランド・シレジアフィルハーモニー管弦楽団と共演。大学主催の室内楽の楽しみ、新進演奏会、卒業演奏会にソリストや伴奏者として出演し、卒業後はソロや伴奏、映像作品の劇伴演奏などで演奏活動を行う。2024年4月よりベルリン芸術大学修士課程に進学予定。主な受賞歴に日本クラシック音楽コンクール第5位、東京国際ピアノコンクール第2位など。これまでに水野千春、水野真紀、秦はるひ、髙橋知子、本村久子、松本和将、熊谷恵美子、IrinaChukovskaya、Björn Lehmannに師事。

国崎祐未
Yumi Kunisaki Oboe

福岡第一高等学校音楽科、愛知県立芸術大学音楽学部を卒業。現在桐朋学園大学研究科1年次に在学中。第32回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール木管楽器部門高校生の部第2位受賞。福岡吹奏楽連盟主催、第8回ソロコンテスト高等学校の部木管楽器部門第1位、ならびに総合グランプリ受賞。2019年、大賀薬局主催「クリスマスコンサート」にゲストソリストとして九州交響楽団と共演。大学選抜により、第54回愛知県立芸術大学卒業演奏会に出演。これまでにオーボエを佐藤太一、岡北斗、杉原由希子、土井恵美の各氏に、現在、蠣崎耕三、岡北斗の各氏に師事。

曲目

ブラームス:3つの間奏曲 Op.117 第1番

シューマン:謝肉祭「4つの音符による面白い情景」 Op.9

カリヴォダ:サロンのための小品 Op.228

ヒンデミット:オーボエソナタ

ブリテン:世俗的変奏曲