2026年12月5日(土)に日暮里サニーホール・コンサートサロンで「山岸聖明&野田改勝 二人のテナートロンボーンによるリサイタル」を開催いたします。リサイタルに向けて山岸聖明さん、野田改勝さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。
インタビュー
今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。
山岸さん:普段トロンボーンのソロやデュオを聴く機会のない方には、この演奏会をきっかけにトロンボーンの魅力を知っていただき、トロンボーンに関わりのある方には、この楽器の持つ可能性の大きさを感じていただければと考えております。
ご来場いただく皆様に楽しんでいただける演奏会にできるよう、精一杯演奏いたします。
野田さん:この度、山岸くんにお声がけいただき、このような素晴らしい機会をご一緒できることを大変嬉しく思います。今回のプログラムでは、トロンボーンの持つ華やかさや豊かな表現力をソロとアンサンブルの両面からお楽しみいただけるようになっております。それぞれのソロで個性を表現するだけでなく、二人の音色が重なったときに生まれる響きや音楽の広がりを大切にし、心に残るリサイタルを目指してまいります!
演奏する曲の聴き所などを教えてください。
山岸さん:今回私が演奏するソロ曲は、サン=サーンスとグレンダールの作品で、どちらもトロンボーンの代表的なレパートリーです。
どちらの曲もトロンボーンならではの重厚な音色を楽しんでいただける作品で、冒頭の荘厳な雰囲気と、中間部の叙情的な部分とのコントラストが聴きどころです。また、ピアノとの掛け合いも多く、ピアノの美しい旋律にもぜひ注目してお聴きください。
後半に演奏するヘンデルの《トリオ・ソナタ HWV 393》では、楽章ごとに哀愁を感じさせる旋律が繰り返されます。同じテーマでも、掛け合いや転調によって曲の雰囲気が変化していくところが魅力です。テナートロンボーン2人による掛け合いや、3度で並行して演奏する部分のハーモニーにも注目してお楽しみください。
《ロミオとジュリエット》(フィリップ・ブラウン編曲)は、ヘンデルとは対照的に、陽気で技巧的な楽章が多く、速いパッセージによる掛け合いが大きな聴きどころです。トロンボーンの演奏会ではなかなか聴く機会の少ない作品だと思いますので、物語の背景とともに、奏者の技巧的な演奏にも注目してお楽しみいただければと思います。
野田さん:ブトリの《カプリッチョ》は、軽快で華やかな曲調の中に、トロンボーンのさまざまな技巧が詰まった作品です。ラーションの《コンチェルティーノ》は、私個人的にも大好きな作品の一つで、歌うような旋律と技巧的なパッセージが対照的に現れ、それぞれの場面で異なる表情を見せてくれます。トロンボーンの美しい音色と表現力を存分に楽しんでいただける曲だと思います。
あなたにとって音楽とは何ですか。
山岸さん:私にとって音楽は、人生が変わるきっかけであり、心の支えでもあります。
音楽があったからこそ今の自分があり、音楽を通してさまざまな経験をする中で、自分に自信を持つこともできました。これからも音楽と向き合いながら、自分自身も成長していきたいと思っています。
野田さん:私にとって音楽は、人と人とをつなぐものです。言葉だけでは伝えきれないことも、音楽を通してなら誰かと共有できることがあります。また、一緒に演奏する人の音を聴き、自分の音を返す中で生まれるつながりも、音楽ならではのものだと思います。今回のリサイタルでも、演奏する側と聴く側の間にも音楽を通したつながりが生まれることを大切にしたいです!
演奏会情報
出演者

山岸聖明・Seimei Yamagishi Tenor trombone
埼玉県さいたま市出身。9歳からトロンボーンを始める。現在、東京藝術大学2 年次在学中。第2 6 回日本ジュニア管打楽器コンクール1 位。第2 9 回日本トロンボーンコンペティション高校生部門2位。第3回東京国際管弦声楽コンクール管楽器部門高校生の部1 位。トロンボーンを古賀慎治、奥村晃、石川浩各氏に師事。

野田改勝・Kaishi Noda Tenor trombone
京都市立京都堀川音楽高等学校を経て、現在東京藝術大学2年生に在学中。第29回コンセール・マロニエ21金管部門入選、第9回豊中音楽コンクール管楽器部門第1位。第32回浜松国際管楽器アカデミーにてLars Karlin氏の公開レッスンを受講し、講師推薦プレミアムコンサートに選出される。湯浅篤史、古賀慎治、石川浩の各氏に師事。

秋山朋葉・Tomoha Akiyama Piano
神奈川県出身。横浜雙葉中学高等学校を経て東京音楽大学ピアノ演奏家コースを卒業。現在同大学大学院修士課程鍵盤楽器研究領域(伴奏)に在籍。ポーランド国立放送響、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団などのトロンボーン奏者と共演を重ねるなど、アンサンブルピアニストとして活動の幅を広げている。
曲目
サン=サーンス:カヴァティーナ
ロジェ・ブトリ:カプリッチョ
ラウニ・グレンダール:トロンボーン協奏曲
ラーシュ=エリク・ラーション:トロンボーン協奏曲
ヘンデル:ソナタ ト短調 HWV393
プロコフィエフ:ロミオとジュリエット

