【インタビュー】2026年9月23日(水祝)中津留綾奈&大部良介 デュオリサイタル

リサイタル

2026年9月23日(水祝)に日暮里サニーホール・コンサートサロンで「中津留綾奈&大部良介 デュオリサイタル」を開催いたします。リサイタルに向けて中津留綾奈さん、大部良介さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。

インタビュー

今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。

中津留:共演するピアニストの大部良介さんは、この演奏会の後援となっております東京音楽学院で私と同じく講師をされており、教室の発表会などでは伴奏でいつもお世話になっております。

生徒のほうが共演回数は多いのですが、レッスンや発表会などで、いつも大部さんの素敵な演奏を拝聴し「いつかご一緒したい!」と思い、今回のコンサートが実現しました。

普段のレッスンでは、小さい子たちに大口を叩いて指導している手前、プレッシャーも大きいのですが、今回は大好きな曲たちを演奏できるので、まずは楽しみたいです。

大部:今回のプログラムは、僕にとって慣れ親しんだものもありながら、同時に挑戦の想いもある曲目が並んでいます。このリサイタルの主要演目とも言えるブラームスのヴァイオリンソナタ第2番は、ブラームス自身も非常にお気に入りの1曲だったそうで、僕自身も大好きな作品のひとつです。中津留さん(Vn.)と一緒に演奏できることが今から楽しみでなりません。当日は秋分とは名ばかりの残暑が続いていそうですが、秋にぴったりの暖かな室内楽をお届けできるよう頑張ります。

演奏する曲の聴き所などを教えてください。

中津留:今回のプログラムのメインはブラームスのヴァイオリンソナタです。学生時代には苦手意識のあったブラームスですが、社会に出てしばらくしてからこの作曲家を演奏する機会に恵まれ、彼の遺した作品のうつくしさに惹かれました。

2番のソナタは、このたび初めて勉強することになるのですが、以前に師匠より言われた「ブラームスの作品は、人生の厚みによってその演奏の深みが変わる」という言葉を忘れず、自分の内面と真摯に向き合いながら音楽を紡いでいきます。

大曲ではありますが、大部さんと一緒にこの作品の魅力を伝えられたらと思います。

大部:ピアノが「楽器の王」と呼ばれるのに対し、ヴァイオリンは「楽器の女王」とも呼ばれており、この2つの楽器を採用した「デュオ」と呼ばれる形態は、室内楽作品において普遍的な地位を確立しています。

異なる個性を持つ二つの楽器が対話しながら一つの音楽を作り上げていることが最大の魅力です。

ピアノも単なる伴奏ではなく、時に優雅に歌い、時に陰からヴァイオリンを支えます。オーケストラのような壮大さとはまた違った親密なアンサンブルをお楽しみください。

あなたにとって音楽とは何ですか。

中津留:3歳でヴァイオリンを初めてから、音楽と苦楽を共にしてきました。2020年のコロナ媧においては、自分が音楽を続ける意味を考える日々を送りました。

いまだに答えを見いだすことはできていませんが、それは私にとって人生の大半を占めるものであり、無くてはならないものとなってしまいました。

近頃は世界全体で不安定な情勢が続いており、私のように好きなことを続けていられることが「どれほど幸せなことなのか」と身につまされる思いです。

音楽に向き合うことが許されていることに感謝して、これからも共に歩んでいきたいです。

大部:一言で言うと「ロマン」です。音楽と言っても様々なジャンルが存在しますが、僕にとっては人智を超えた魅力を持ち合わせているもので、それに取り憑かれて20年以上経ってしまいました。

僕は主としてはクラシックを学んできた人間ですが、実は90年代のアメリカのHIPHOPやロックバンド、はたまた日本の昭和歌謡(とりわけ中森明菜)などもすごく好きで、普段から様々なジャンルの音楽を聴いたり、演奏したりしています。ただ、ことクラシックというジャンルに限っては、世界のあらゆる人種や宗教、さらにはジェネレーションギャップをも超えて、喜怒哀楽を一瞬で共有できる最大のコミュニケーションツールであると思っています。約200〜300年前の音楽が今も様々な場所で再生され、人々の記憶の輪として広がっていく様は、音楽という広大な海の中でもクラシック音楽に突出して見られる現象と言えるでしょう。

これから先も、時代を超えて数多繰り返されていくであろう再生と伝承の一点を僕たちが担っている、ということに非常にロマンを感じています。

演奏会情報

2026年9月23日(水祝)中津留綾奈&大部良介 デュオリサイタル
会場:日暮里サニーホール・コンサートサロン
時間:14:00開演(13:30開場)
料金: 全席自由 2,500円

出演者

中津留 綾奈 Ayana Nakatsuru ヴァイオリン

桐朋学園大学音楽学部を経て、桐朋学園大学大学院修士課程修了。大学にて成績優秀者によるStudent’s Concert出演。大学院では、同大学のティーチングアシスタントを務めた。これまでにヴァイオリンを山田圭子、豊田弓乃、澤和樹の各氏に師事。作曲を池田哲美氏に師事。都立総合芸術高等学校音楽科講師。

大部 良介 Ryosuke Ohbu ピアノ

千葉県出身。東京音楽大学ピアノ科卒業後、同大学院修士課程修了。NHK Eテレ『偉人の年収How much?』服部良一編にピアニスト役で出演。ヴァイオリニスト椿太陽1stアルバム『SUNRISE』にて全曲のピアノ、並びに編曲を務める。東京音楽学院ピアノ講師。柏市音楽家協会会員。

曲目

チャイコフスキー:ヴァイオリンとピアノのための「なつかしい土地の思い出」より メロディ Op.42
クライスラー:プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
クライスラー:ロンドンデリーの歌(ダニーボーイ)
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ長調 Op.100
ほか

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