2017年2月26日(日)佐藤菜穂ソプラノ リサイタル【インタビュー】

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2017年2月26日(日)に日暮里サニーホール・コンサートサロンで
佐藤菜穂ソプラノ リサイタル が開催されます。
 
リサイタルに向けての抱負をインタビューいたしましたので、
佐藤菜穂さんの演奏を心待ちになさっているファンの方々のためにこのブログを書かせていただきました。
 
佐藤菜穂
佐藤菜穂
北海道出身。沖縄県立芸術大学音楽学部声楽専攻を首席で卒業。第18回ブルクハルト国際音楽コンクール声楽部門において、1位2位該当者なしの3位入賞。第65回東京国際芸術協会新人演奏会オーディションにおいて優秀新人賞を受賞。第59期修了生成績優秀者による二期会新進声楽家の夕べに出演。他。二期会会員。
 
 
・今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。
ついに東京で念願のソロリサイタルができるということで、とても嬉しく思います。今回のリサイタルでは、まず一番に「クラシック音楽ってこんなに面白いんだな」と皆様に感じていただけることを目標にしています。クラシックが好きな人だけがクラシックのコンサートを聴きに行くのではなく、誰にとってもクラシックがもっと身近になるよう、その未来のための第一歩を、と思っております。そのために、演奏はもちろん、クラシックに詳しい方も詳しくない方も楽しめる音楽解説やトークの時間も設ける予定です。堅苦しくなく、眠くならない、クラシック音楽の魅力を存分にどなたでも楽しんでいただけるコンサートを目指します。
 
 
・演奏される曲の聴きどころなどを教えてください。
歌曲、オペラ、そして日本の歌謡曲(J-pop)などさまざまなジャンルの曲を演奏いたします。歌曲も、定番のイタリア歌曲だけでなく日本歌曲も演奏したいと思います。日本人として、いつもリサイタルやコンサートの時はなるべくプログラムの中に日本歌曲を入れるようにしています。今回歌う中田喜直の「悲しくなったときは」という曲は、分かりやすい歌詞と、思わず誰もが共感してしまう世界観の日本歌曲の名曲です。日本の言葉の美しさ、日本語の持つ色を感じていただけるよう演奏したいです。そして、声楽のコンサートといえば!というようなオペラ・アリアもたくさん詰め込みました。一番はやはり《蝶々婦人》のソプラノのアリアでしょうか。2016年の12月に、このオペラの舞台長崎県で開催されたマダム・バタフライ国際コンクールでも演奏しました。日本人として、人生をかけてこれからずっと歌っていくであろうこのアリア、すべての想いを込めて演奏したいと思います。
 
 
・あなたにとって音楽とは何ですか?
私は3歳の時にピアノを習い始め、そこから26歳の現在に至るまでずっと音楽を続けてきました。音楽の世界というのは、ただ演奏をする、ということだけでは決してありません。音楽をしていくためにたくさんのものが付随してきます。それは一般的な世間とのズレや、複雑な人間関係であったりといった本当に様々な問題です(音楽をやっている人間に限った話ではないのでしょうが)。それらは時に私をとても苦しめます。一度だけ本気で音楽をやめようと考えたこともあります。ですが、私にとって純粋な「音楽」そのものは、一度でも私を苦しめたことはありませんでした。歌をうたうためにできないこと、難しいこと、勉強しなければならないことはたくさんありますが、どれもそれらは私にとってほとんどストレスではなく、「できなくて苦しい。けど、楽しい」という感じでした。音楽と触れ合う時間が、いつも自分を癒し、人生を支えてくれています。私が音楽を続けられているのは、「音楽」と、そして家族や同じ志を持った仲間たち、そしてたくさんの応援して下さる方々のおかげです。いつもそのことを忘れず、音楽にも恩返しをする気持ちで演奏しています。
 
 
17022601
時間: 13:30開演(13:00開場)
 
料金: 全席自由 2,500円
 
出演: 佐藤菜穂(ソプラノ) 小松果布(ピアノ)
 
プログラム:
G.ジョルダーニ:いとしいひとよ
G.プッチーニ:オペラ《蝶々婦人》より〈ある晴れた日に〉
P.マスカーニ:オペラ《カヴァレリア・ルスティカーナ》間奏曲による アヴェ・マリア
小林秀雄:落葉松
中田喜直:悲しくなったときは
松山千春:大空と大地の中で
A.カタラーニ:オペラ《ラ・ワリー》より〈さようなら、ふるさとの家よ〉
G.プッチーニ:オペラ《トゥーランドット》より〈氷のような姫君の心も〉
 
 
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