【インタビュー】2021年4月11日(日)音の彩~おとのいろ~2台ヴァイオリンとピアノのコンサート

【インタビュー】2021年4月11日(日)音の彩~おとのいろ~2台ヴァイオリンとピアノのコンサート

2021年4月11日(日)に東京・日暮里サニーホールコンサートサロンで音の彩~おとのいろ~2台ヴァイオリンとピアノのコンサートを開催いたします。リサイタルに向けて小川紗果さん、重松彩乃さん、小笠原和花さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。

インタビュー

今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。

小川さん:
この度、第28回ブルクハルト国際コンクールにて第1位をいただきこのような機会に恵まれたこと、感謝の気持ちでいっぱいです。今だからこそ感じる想いを音楽に込めて届けられることができたら良いなと思います。
今回のコンサートをさせていただけると決まり、私はどうしても重松さんと小笠原さんと一緒にやりたい!!と思いました。尊敬している先輩方にお力添え頂き、一緒に作り上げる演奏会ができることにとてもワクワクしております。不安 な世の中ですが、聞いてくださる方にとってひとときの彩(いろどり)となるよ うな、そんな演奏会にしたいです。

重松さん:
この度この演奏会の機会をいただき、小川紗果さんのブルクハルト国際コンクール受賞をお祝いできること、とても嬉しく思います!中学生の頃から仲良くアンサンブルさせていただいている小川さんと小笠原さんとの演奏会、「今」の私たちにできることを追い求めていけたらいいなと思います。

小笠原さん:
まずはこのような時代にコンサートをする機会をいただき感謝しております。そして、小川さんの受賞をお祝いして尊敬する先輩と共に3人で舞台に立てることが今から楽しみです。三人三様の色彩とアンサンブルの色彩の対比をお楽しみいただけるような演奏ができたらと思います。

演奏する曲の聴き所などを教えてください。

小川さん:
今回はジョイントコンサートという形で、3人が各々のソロを演奏したり、アンサンブルをしたりと盛りだくさんになっています。長く厳しい冬もいつかは暖かさを感じる春になる、苦難を乗り越え光が差す、そんな思いを込めて演奏します。

重松さん:
プログラムを通して、チラシの背景の「色」のような世界観が広がっているかもしれません。暖かくなりはじめているであろう4月のこの時期に是非お聴きいただきたいプログラムです。

小笠原さん:
今回のプログラムは情熱的な色を持つ曲が多くなっています。ソロで演奏させていただくグラナドスの曲は、ゴヤの絵画に啓発され書かれているため彩深く、自身の妻に献呈もされた愛溢れる作品です。
一曲一曲それぞれの色を感じてお聴きいただければ幸いです。

あなたにとって音楽とは何ですか。

小川さん:
私にとって音楽とは永遠のテーマです。同じ曲でも私のその日の感情や新しい知識によって毎日違った見方ができます。作曲家について調べれば調べるほど作曲家としてだけでなく、1人の人間としてのドラマが見えてきます。どんな景色を見て曲を書いたのかな、どんな出来事があったのかな、どんな気持ちだったのかなと、作曲家本人に疑問に思ったことをぶつけたいと何度思ったことか…。しかし、ぶつけることができないからこそ私にとって音楽は永遠のテーマなのです。私をずっとワクワクさせてくれる音楽、人生の彩となる音楽とこれからも私なりに向き合っていきたいと思います。

重松さん:
深く美しい世界への架け橋であり、世界そのものでもある…私にとって音楽はそのような存在です。私は生きている限り、深く美しい世界を追い求め続けたいと思うと同時に、もし身の回りの誰かにとっての美しい発見の架け橋となれたら幸せだという気持ちで日々世界や空間、音楽について考え、精進しているつもりです。

小笠原さん:
私にとって音楽とは当たり前に傍にあるものです。一般的には生きる上でなくてはならないものとはされませんが、音楽のない世界は想像ができません。誰かを励ます時、自分自身を鼓舞する時、そして何でもない時に口ずさむ歌も音楽です。
このような世の中だからこそ、音楽の力を改めて感じる機会が多く、そんな音楽に生涯携わって生きていく事が私の夢です。

演奏会情報

2021年4月11日(日)音の彩~おとのいろ~2台ヴァイオリンとピアノのコンサート
会場:東京・日暮里サニーホールコンサートサロン
時間:19:30開演(19:00開場)
料金: 全席自由 2,500円

出演者

小川 紗果
Sayaka Ogawa,ヴァイオリン

第28回ブルクハルト国際コンクール第1位、都立総合芸術高校在学時には校内オーディション合格者として東京文化会館にて演奏。これまでに丸山由里子、村瀬敬子の各氏に師事。都立総合芸術高等学校を経て武蔵野音楽大学2年在学中。

重松 彩乃
Ayano Shigematsu,ヴァイオリン

第8回ルイ・シュポア国際音楽コンクール(ドイツ)ファイナリスト、現代曲特別賞受賞。他、上位入賞多数。これまでにヴァイオリンを寺岡有希子、窪田茂夫、ヴァシリィ・メルニコフ、松原勝也各氏に、バロックヴァイオリンを戸田薫氏に師事。平成30年度青山音楽財団奨学生。東京藝術大学附属高校及び同大学音楽学部卒業。

小笠原 和花
Nodoka Ogasawara,ピアノ

SAKURA JAPAN MUSIC COMPETITION2019最優秀賞、第4回刈谷国際音楽コンクール 優秀賞、洗足ジュニア音楽コンクール最高位及び特別賞受賞など。これまでに迫昭嘉、御邉典一、田中麻紀、安武亮、瀬田倫子、の各氏に師事。都立総合芸術高校を経て東京音楽大学ピアノ演奏家コース4年在学中。

曲目

ラヴェル:ハバネラ形式の小品 作品51

バルトーク:44の二重奏 作品98 より

イザイ:無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番 作品27「バラード」

グラナドス:ピアノ組曲<ゴイェスカス>より 第4曲「嘆き、またはマハとナイ        チンゲール」

ミヨー:2つのヴァイオリンとピアノのためのソナタ 作品15