【インタビュー】2025年10月12日(日)貴船亜美ピアノリサイタル

【インタビュー】2025年10月12日(日)貴船亜美ピアノリサイタル

2025年10月12日(日)に東京・日暮里サニーホールコンサートサロンで「貴船亜美ピアノリサイタル」を開催いたします。リサイタルに向けて貴船亜美さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。

インタビュー

今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。

この度、初めてソロリサイタルを開催させていただく運びとなりました。このような貴重な機会をくださった東京国際芸術協会様に、この場をお借りして心から感謝申し上げます。

今回演奏させていただく曲は、大学生として特に力を入れて取り組んできた愛着のある曲ばかりです。1時間というごく限られた時間ではありますが、精一杯心を込めて演奏し、ご来場いただいた皆様と心温まるひとときを共有できればと思います。

演奏する曲の聴き所などを教えてください。

今回のプログラムは、ロマン派・印象派の作曲家であるドビュッシー、ラヴェル、ショパン、リストの曲を演奏させていただきます。

オープニングのドビュッシー「喜びの島」では、恋人たちがシテール島へ船出する喜びに満ち溢れた情景と、今回初めてソロリサイタルに臨む私自身のワクワクした気持ちも感じていただければ幸いです。

ラヴェル「スカルボ」では、激しい情熱を秘めて忍び寄り、その後感情を炸裂させ駆け回り、そして静かに消えていく小鬼スカルボの神秘的な世界観を感じていただければと思います。

ラストのショパン「バラード第4番」は彼の円熟期の最高傑作の一つで、幻想的な中にも内省的で深い情感が複雑に交錯したような作品です。控え目でどこか影で覆われたような主題と情熱的なパッセージのコーダ部とのコントラストを、恩師や友人の死を相次いで経験したショパンの当時の心情に思いを馳せてお聞きいただければと思います。

どの曲も技巧的にも表現的にも難しい曲ですが、練習で試行錯誤を重ねて苦労した分、今後もずっと弾き続けたい曲ばかりです。一音一音を全力で演奏し、皆様の心に少しでも響くような演奏をお届けできればと思います。

あなたにとって音楽とは何ですか。

音楽好きの両親の下で生まれた私は、特に意識することなくピアノを始め、これまでずっと様々な音楽に触れ、どんな時も音楽とともに歩んできました。音楽のお陰で、お世話になった先生方、友達、先輩・後輩などたくさんの方々と出会うこともできました。音楽は人と人を結びつける不思議な力を持っていると思います。短期間ではありますが海外でレッスンや演奏をする機会をいただいた際に、音楽は言葉の壁など物ともしない世界共通のコミュニケーションツールであるということも実感できました。

リサイタル当日の演奏が、ご来場いただいた皆様の心をつなぐ音の架け橋となれるようしっかりと準備したいと思います。

演奏会情報

2025年10月12日(日)貴船亜美ピアノリサイタル
会場:東京・日暮里サニーホールコンサートサロン
時間:19:00開演(18:30開場)
料金: 全席自由 2,500円

出演者

貴船亜美
Ami Kifune, ピアノ

大阪府立夕陽丘高校音楽科卒業、大阪教育大学音楽表現コースに在籍中。第18回ベーテン音楽コンクール第2位、第34 回日本クラシック音楽コンクール第5位など各コンクールで入賞。今年2月渡仏し、ミシェル・ベロフ氏らから指導を受け、8月にはフランスで開催されたMusicAlp2025に参加。これまでに延時幸子、深見まどかの各氏に師事。

曲目

ドビュッシー:喜びの島
ラヴェル:夜のガスパールより 第3曲 「スカルボ」
ショパン:エチュード Op.10-10
ショパン:エチュード Op.10-8
リスト:パガニーニ大練習曲 第6曲 「主題と変奏」 イ短調
ショパン:バラード 第4番 ヘ短調 Op.52