大前優樹さん(声楽部門高校1・2年生の部第1位)第4回東京国際管弦声楽コンクール入賞者インタビュー

大前優樹さん(声楽部門高校1・2年生の部第1位)第4回東京国際管弦声楽コンクール入賞者インタビュー

第4回東京国際管弦声楽コンクール入賞者インタビュー

大前優樹 声楽部門高校1・2年生の部 第1位

G.F.ヘンデル/「メサイア」より 第2曲 やすし わがたみ なぐさめあれと 第3曲 もろもろの谷々はたかくあげられ

Q.ご入賞された今のお気持ち・感想を聞かせてください。

――2025年1月、敬愛する佐野成宏先生が急逝されました。先生の音楽が大好きだった私は、とても大きなショックを受け、今現在も心の整理がついておりません。良い歌唱をすることが先生への恩返しになると思い、今年1年、研鑽を積んで参りました。まだまだ足りませんが、前を向いて、少しでも先生の音楽に近づけるよう、学び続けます。

Q.本選での選曲について、選曲理由、作品の聴きどころについてお聞かせください。

――メサイアのテノールのアリア、2番と3番です。レチタティーヴォとアジリタのテクニックが必要で、難易度は高かったと感じています。丁寧に楽曲研究と練習を行い、1年間こつこつ地道に努力してきました。佐野先生とのお別れの後、自分に高いハードルが必要だと思い選んだ曲です。

Q.より良い音楽、演奏のために普段から心がけていることはありますか。

――楽譜をしっかり読み込むことが第一です。歌唱だけでなく、ピアノやギターなどの楽器演奏を学び、音程感覚、リズム感を養っています。また、歌は人前で歌うものなので音楽の練習だけでなく、バレエなどの踊りを含めた身体のトレーニングも行っています。