鈴木春樹さん(ピアノ部門高校2年生の部第1位)第49回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール入賞者インタビュー
- 2025.09.10
- コンクールオーディション
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第49回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール入賞者インタビュー

鈴木春樹 ピアノ部門高校2年生の部 第1位
J.S.バッハ/平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第15番 ト長調 BWV860
F.ショパン/エチュード 第1番 ハ長調 Op.10-1
F.ショパン/ エチュード 第11番 イ短調 Op.25-11
Q.ご入賞された今のお気持ち・感想を聞かせてください。
――このたび、2回目の参加でありがたい賞をいただくことができ、大変うれしく思っています。2か月前、学校のスポーツフェスティバルで指を骨折し、手術と5週間の固定を余儀なくされました。3週間後には学校のメモリアルコンサートでソリストとして演奏する予定でしたが、降板せざるを得ず、多くの方にご迷惑をかけてしまいました。さらに主治医から「前の感覚では弾くことはできない」と告げられ、気持ちは大きく落ち込み、ピアノを辞めようかとさえ考えました。そんな時に励まし続けてくださったのが、学校の先生方や日々ご指導くださる先生、そして共に学ぶピアノ仲間でした。温かい言葉に支えられて再びピアノに向き合い、こうして舞台に立つことができました。今回の受賞は私ひとりの力ではなく、先生方や仲間のおかげです。心より御礼申し上げます。
Q.レッスンの思い出、楽しかったこと、嬉しかったこと、大変だったことを教えてください。
――骨折による固定が外れてから5日後に予選がありました。指はまだ固まって関節も動かず、思うように弾けずに酷い演奏からのスタートとなり、棄権するのではとご心配をおかけしました。本選の頃には大分回復していましたが、まだ鍵盤がつかみにくい状態でした。そんな中で支えとなったのが先生方のご指導です。今野先生は、直前まで一緒に練習を詰めてくださり、細かい部分まで丁寧に見てくださいました。楽譜の解釈を共に考えてくださるだけでなく、弾き手の意見も聞いてくださり、常に客観的な視点から助言をくださいました。梅田先生は、感覚的で習得の難しい技術をわかりやすく伝えてくださり、さらに楽譜にメモを残してくださったので理解が深まりました。お二人の先生方の違うアプローチに支えられ、困難の中でも学ぶ喜びや発見があり、かけがえのない時間となりました。
Q.あなたにとって音楽とは?
――私にとって音楽は日々を支え、成長させてくれた大切な存在です。進学後も続けたいと思っています。これまでご指導くださった先生方のおかげで今の自分があります。心より感謝申し上げます。
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