小松さくらさん(ヴァイオリン部門中学2年生の部第1位)第51回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール入賞者インタビュー

コンクールオーディション

第51回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール入賞者インタビュー

小松さくら ヴァイオリン部門中学2年生の部 第1位

P.de.サラサーテ/カルメン幻想曲 Op.25

Q.ご入賞された今のお気持ち・感想を聞かせてください。

――小さい頃から憧れていた、サラサーテ作曲の「カルメン幻想曲」を演奏して、一位という結果をいただけたことへ純粋な喜びと、これまで親身になって熱くご指導いただいた先生方への感謝の気持ちでいっぱいです。それと同時に、『ここからが本当のスタートだ』という新たな決意も抱いています。この曲は、きらびやかなテクニックだけでなく、愛や嫉妬といった人間の生々しい感情の起伏を表現しなければならず、私にはとても難しい曲です。本番を迎えた段階でも、自分の中ではまだ仕上がり切っていない、手探りの挑戦でした。全日本ジュニアクラシック音楽コンクールの舞台で2度目の優勝という光栄な評価をいただいたことは大きな励みとなりましたが、この大曲の理想の響きへの挑戦ははじまったばかりという感覚です。今後何度も弾くことになるだろうこの曲を深く掘り下げ、自分にしかできない表現を追求していきたいです。

Q.今後の目標、どんな音楽家になりたいか聞かせてください。

――音楽を心の底から愛し、聴いてくださる方の心を動かせるような音楽家になりたいです。最近、仲間と同じ空間を共有し、共に一つの音を作り上げていく「アンサンブル」にすっかり魅了されています。そのため、今後は室内楽をもっと熱心に取り組みたいです。

Q.あなたにとって音楽とは?

――私にとって音楽とは、言葉にできない感情をすべて委ねられる、自分自身を表現する手段です。そして音楽と向き合うことは、自分自身と向き合っていくことそのものだと思っています。その過程では、常に終わりなき葛藤や、自分の限界と対峙する苦痛、なかなか理想に近づけないもどかしさが伴います。しかし、そのような暗闇をくぐり抜けた先にしか存在しない、息をのむような幸福に満たされる瞬間があることもまた、確かな事実だと思います。音楽に裏切られ、音楽に救われる──。私にとって音楽は、果てしない苦悩をもたらす一方で、私の心を最も深く救ってくれる、矛盾に満ちた存在なのかもしれません。挫折によって深く沈み込む時間さえも、そのすべてが自分の人生を色濃くしてくれるかけがえのないものであり、光と影のどちらが欠けても私の音楽は成立しません。これからの人生をかけて、その終わりなき探求を積み重ねていこうと思います。

タイトルとURLをコピーしました