西村結那さん(ピアノ部門高校1年生の部第1位)第49回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール入賞者インタビュー

西村結那さん(ピアノ部門高校1年生の部第1位)第49回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール入賞者インタビュー

第49回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール入賞者インタビュー

西村結那 ピアノ部門高校1年生の部 第1位

A.スクリャービン/ピアノソナタ 第2番「幻想ソナタ」 嬰ト短調 Op.19

Q.ご入賞された今のお気持ち・感想を聞かせてください。

――普段から結果はあまり気にしないようにしていますが、このような賞をいただけてとても嬉しい気持ちです。そして、少し自分に自信が持てて、モチベーションも上がっている気がします。また、こんな私にいつも丁寧に指導してくださっている先生方や支えてくれている家族に年々感謝が増している気がします。これからも周りの方々への感謝を忘れずにいつか素敵な演奏をしてみんなに恩返しができるようなピアニストになれるように頑張りたいです。

Q.音楽を始めたきっかけ、当コンクールに参加したきっかけを聞かせてください。

――ピアノを始めたきっかけは友達のお母様に電子ピアノを譲っていただいたことです。また、このコンクールは自由曲で参加できて、比較的長い時間演奏させていただけるので、私も挑戦したいなと思い、参加しました。

Q.レッスンの思い出、楽しかったこと、嬉しかったこと、大変だったことを教えてください。

――私は今回の曲で初めてスクリャービンを学びました。音の出し方からたくさん悩んで苦戦しましたが、本当にとても素敵な曲なので、練習していて楽しかったです。レッスンでは音色のことから構成のことまでじっくりと教えていただき、自分でも色々考えて演奏していました。まだまだ悩みや改善点はたくさんですが、もっとこの曲を深められるのが楽しみです。

Q.本番前のリラックス方法・ルーティーンを教えてください。

――私の場合、早くに集中モードに入ってしまうと本番で緊張しすぎてしまうことがあるので、演奏する曲にもよりますが演奏時間の20〜30分前(本番前に曲が1回頭の中でシュミレーションできるくらい)のタイミングで集中モードに入るようにしています。また、どのくらい効果があるかは分かりませんが本番前はいつも栄養ドリンクを飲んで、チョコレートを食べています。ハンカチにはハッカ油スプレーをかけておいて、舞台袖などで香りを嗅いでリラックスできるようにしています。緊張して呼吸が浅くなりあくびが出てしまう時は深呼吸をしています。

Q.これからコンクールに参加する人へアドバイスをお願いします。

――私は諦めないことが本当に大切だと思います。音楽を学んでいくうえで、辛いことや悔しいことなどたくさん壁にあたることもあると思います。そんな時私はいつも絶対諦めてやらないぞという気持ちで練習しています笑

Q.全国大会が終わった今、やりたいことを教えてください(音楽以外でも構いません)。

――全国大会の反省点をいかしてもっと自分の音楽を深めていきたいです。そして、色んな方の演奏をたくさん聴いてまだ自分が知らない音楽をもっと知りたいです。

Q.今後の目標、どんな音楽家になりたいか聞かせてください。

――「演奏会は一期一会のもので、私の演奏をお届けできるのはこれが最初で最期の機会かもと思うと、とても手を抜けない」これはピアニスト藤田真央氏の言葉です。私はこの言葉を知った時、藤田真央氏の音楽に対する姿勢がとても素敵だなと思ったのと同時に私もどんな機会でも一期一会で心を込めて演奏できるピアニストになりたいと思いました。

Q.あなたにとって音楽とは?

――私にとっての音楽は夢を与えるものです。私は今とても憧れていて尊敬しているピアニストがいます。その方の演奏を聴いた時、心から感動して私もこんな演奏家になりたいと思いました。私がその方には到底届くことはないですが、それでも誰かに夢を与えたり、人を感動させたりすることができるのが音楽の魅力だと思っていますし、私もそんな音楽を目指して頑張っていきたいです。